表参道ヒルズ Omotesando Hills | 東京都渋谷区 |
表参道にあった同潤会青山アパートの建て替えであり、設計者が決まった段階から 話題を呼んでいたプロジェクトです。 表参道の並木よりも低くするため地上は6階までの高さに抑えてあり、 地下3階地上3階が商業スペース、その上部3階に住居スペースが設けられています。 表参道に沿って220mあるファサードはガラス面が連続していて、 多くの人から批判されていると思いますが、僕自身も実際表参道を歩いてみると あまりに長く続く同じような立面はもうちょっと表情があった方がよかった気がしました。 内部は「スパイラルスロープ」と名付けられたスロープが6層の吹き抜けを囲むように 巡っており、そのスロープは表参道と同じ傾斜に設計されていて全長770mもあるそうです。 内部は非常に面白い空間で魅力的でしたが、どうしても場所を把握しにくい気がしました。 連続するスロープは層を理解しにくく商業施設としてはどうかとも思いましたが、 何度か訪れるとそれも慣れてくるのかとも思います。 それと、東端に同潤会を復元していますが、徐々にツタが表面を覆いつつあって 何年か経つと味が出てくるんじゃないかと思われます。 '06.10.17 |
アウディ本社ビル | 東京都世田谷区 |
自動車のメーカー、アウディの本社ビルである。 四角い箱型の建物に斜めに立てられた柱と、天井を突き破って飛び出した2本の柱による 浮遊感を感じさせるデザインが特徴的である。 シンプルな設計で、コンクリがあまり目立たないようなので、安藤建築っぽさがあまり感じられない 建物でした。どうも東京の安藤建築は関西のと違ってあっさりしたものが多いと思うのは 僕だけでしょうか? '02.6.10 | |
COCUE | 東京都渋谷区 |
代官山に出来たコキュのオフィスである。 代官山のメインの通りから少し入ったところにたってます。 この建物が出来た当時に一度見ていたのですが、すごくシンプルだったので 安藤建築っぽいけど違うかなあ、と思いきっちり見学せずに帰ってしまい 後で安藤建築だと知ってじだんだ踏んだ建物です。 今回久々に東京に行き、ようやくしっかり見てきました。 感想はやはり「シンプル」です。複雑な動線はおそらくないと思われました。 一階部分はスリガラスになっていて、逆に二階は中がよく見えました。 見に行ったときは二階で会議をやっているようでしたが、テーブルと椅子だけで 他に何もおいてないようで殺風景でした。。 '02.10.21 |
フォレストプラザ表参道 | 東京都渋谷区 |
安藤氏によって建替えが決定した同潤会の裏側につくられた集合住宅である。 少しの斜面地につくられた建物で、下から見ると段々に折り重なるようです。 同潤会との間の道路に面した1階部分は商業施設が入っていて、集合住宅へのアクセスは 騒がしくない裏側からになっています。 何かで読んだのですが、同潤会の建替えを行うときに同潤会の住民が一時この集合住宅に 住むということでこれが建てられたらしいです。 '02.7.2 (追記)正式名称が「フォレストプラザ表参道」と分かったので「同潤会裏の集合住宅」から 名称を変更しました。 '06.11.23 |
hhstyle.com/casa | 東京都渋谷区 |
原宿キャットストリートにつくられた輸入インテリアショップhhstyle.comの新館である。 同じ並びにある本店は妹島和世設計により2000年につくられています。 都計道路内にあるため、構造は鉄骨造もしくは木造の2階建てに限定されていることから 鉄骨造が選択されており、借地が5年限定と10年限定に分かれているために 10年部分に建物を計画し、5年部分を公開空地としています。 自由に折り曲げたような黒いスティールプレートによるボリュームと 規則正しく並べられたオリーブの木の緑の対比が面白いです。 妹島氏による本店の開放的なファサードとは対照的な閉じられた建物です。 内部はスキップフロアによる一つの空間となっており、外形がそのまま内部に 表れていますが、デッキプレートが仮設っぽさを醸し出していました。 '05.9.18 (追記)cyu-taroさんの情報により2007年6月で閉店することが分かりました。 しかし閉まるの早すぎ!! '07.5.31 (追記2)cyu-taroさんからの追加情報によりhhstyle.com/Limitedとして営業再開している ことが分かりました。良かった良かった。 |
国際子ども図書館 International Library of Children's Literature | 東京都台東区 |
上野にある旧帝国図書館(1906年)の保存と再生計画によりつくられた子ども図書館である。 旧の施設の中に新たなガラスブロックを貫入するという奇抜な発想である。 ガラスブロックにより、元々は外壁だった部分が内部空間として生まれ変わっていて 時代を経てきた外壁を肌で感じることが出来るようになっています。 図書館部分は木を多用した温かみのある構成になっていて、 サークル状の展示ブースは必見です。 また、建物裏側に整備された庭も快適な空間でした。 初めて訪れたときは一部のみ開放されていてほとんどが工事中だったのですが ようやく全面開館してから来ることができました。 '02.11.24 |
東京大学情報学環・福武ホール Interfaculty Initiativein Information Studies Fukutake Hall | 東京都文京区 |
東大キャンパスの赤門を入ってすぐに見える南北に長い建物です。 ベネッセ会長の福武さんの寄付により建てられたそうで、直島からの関係から 安藤さんに依頼されたと推測されます。 外観を見ると、ただひたすらRCの壁(「考える壁」と名付けられている)が100m続く 平屋の建物ですが、内側に入るとオープンな階段が地下深くまで続いていることが分かります。 南端にはカフェレストランがあって優秀(に見える(笑))学生さんがくつろいでいました。 '08.7.16 |
東急東横線 渋谷駅 Tokyu Toyoko-Line Shibuya Station | 東京都渋谷区 |
東急が新たに整備した渋谷駅です。 地下に巨大な「地宙船」と名付けられた長さ80m、幅24mの卵形空間を埋めていて、 安藤さんのアンビルト・プロジェクトである「アーバン・エッグ」がここで実現しています。 特徴的なのは改札のある地下2階から地下5階のコンコースまで3層を貫く楕円形の 吹き抜けが設けられていることです。 見に行って思ったことは意識して見ないと全体が卵形であることは分かりません。 改札から降りていくエスカレーターの部分が卵の殻で覆われたようになっていること ぐらいで、模型とかを見てなかったら気づかないかもしれません。 あと、未開通である線路のところに展示してあった模型は気づかない人多いだろうなあ。。 '09.1.22 |
神宮前アトリエ | 東京都渋谷区 |
元々個人住宅であったものを現在は用途変更してレストランになっている建物です。 まさに閑静な住宅街に立地していて、看板なども出ていないため 食べにきた人は見つけるのが大変なんじゃないでしょうか。 ただ、後から改装したであろう白いブツブツの意匠は目立っていましたが最悪でした。。 貼ってあるメニューを見て値段の高さにぶっ飛んでしまいました。 '02.2.5 |
DUVETICA青山店 DUVETICA Aoyama Store Tokyo | 東京都港区 |
表参道駅のすぐ近く、スパイラルの裏ぐらいにある細い路地に面した店舗である。 DUVETICA(デュベティカ)はイタリア・ヴェニス近郊で始まったダウンジャケット専門のブランドで、 ここ青山店が世界初の店舗です。 安藤さんにこの店舗の改修設計が依頼されたのは、ヴェニスで安藤さんが設計した 二つの歴史的建造物の改修プロジェクト「プンタ・デラ・ドガーナ」と「パラッツォ・グラッシ」に 社長が感銘を受けたからだそうです。 外観、内部空間共に非常にシンプルなデザインで、外壁に取り付けられた液晶パネルの 映像や内部に吊られた色とりどりなダウンジャケットがよく映えていました。 '11.3.17 |
アトリエ・ヨシエ・イナバ Atelier Yoshie Inaba | 東京都渋谷区 |
東京の閑静な住宅地につくられたアトリエである。現在はもう「ヨシエ・イナバ」ではないようでした。 ファサードとして取り付けられたすりガラスが並ぶ壁をくぐると吹き抜けの空間が広がり、 上を見上げると空中階段があるのが見えます。 さらに向かって左の通路の奥をのぞこうとすると、センサーがあるようで 「これ以上中には入らないでください」というアナウンスが流れたので、びっくりしました。。 勝手に奥に入るのはやめましょう(笑) '02.3.6 (追記)ぽんさん、マトビーさんから情報をいただきまして、既に解体されているそうです。 '08.7.21 |
COLLEZIONE | 東京都港区 |
東京で唯一見学が可能な安藤建築です。 関西には多くのメジャー作品が多いのですが、関東は少ないです。 京都の「B-Lock北山」や「TIME'S」と同系列の複合商業施設です。 規模に関してはこれが一番広いんじゃないかなあ。。 あいかわらずどうなってるのかよく分からない迷路のような構造。 そのせいで店舗が入らないという状況が生まれてるらしいけど。。 |
TKビル TK Building | 東京都港区 |
東京につくられた商業施設である。 関西では多く見られる形の商業施設であるが、東京ではあまりないため新鮮かもしれません。 四角い建物の中に円形の壁を挿入して、その隙間に通路や階段を配置しています。 地下に降りたところにある居酒屋はかなり汚かったのですが、テナントが未だに残っていて ちょっと一安心でした(笑) 道路を挟んで向かいにあるナイジェル・コーツの建物のインパクトが強すぎて、 ちょっと目立たないのですが、すっきりしていて良いデザインでした。 '02.5.21 |
JUN本社 | 東京都 |
安藤氏の初期東京建築のほとんどがJUN系列の建物ですが、これはその本社屋である。 竣工はおそらく1980年代前半から中頃と推測されますが、正確なところはわかりません。 この建物についてもCarbonさんのページを見て初めて存在を知りました。ありがとうございます。 ところでそのCarbonさんのページが閉鎖(休止?)されました。 安藤建築紹介が最も充実していてすごく良いページだっただけに非常に残念です。。 話を戻して建物についてですが、大通りが交差する角地に立地しており、 角地はカーブを描いています。側面には列柱が立ち並んでコロネードを作り出してます。 この建物のすぐ横にJUNブランドのアウトレットショップがあるのですが、 商品はイマイチのようでした。。 '02.12.31 (追記)ケイさんからの情報により1987年竣工だということが分かりました。 ありがとうございます。 '04.5.12 |
ビギ・アトリエ BIGI Atelier | 東京都渋谷区 | ||||
ビギ関係の建物です。このくらいの時期から東京での設計が増えてきてます。 近くにいくつかの安藤氏設計のビギ関係の建物があり、これもその一つです。 コンクリートの巨大な箱と曲面ガラスブロックの壁が立ちはだかっています。 これらの近代的な安藤建築に対して門が日本風だったのがアンバランスで面白かったです。 写真でみるとそれほど大きく見えないのですが、実物は結構大きいです。 '02.7.17 | |||||
流行通信本社ビル | 東京都新宿区 | ||||
雑誌社の本社ビルである。 大通りから少し入り込んだ雑多な路地に突如として現れます。 スリットの入った壁と建物の間から階段を少し降りて半地下の廊下からアプローチします。 外観にはその半地下の部屋の開口部と空中に現れる謎の扉(笑)があります。 きっとこの謎の扉からは階段があったのだと思います。 屋上に置かれたプレハブのような建物がいまいちで残念でした。。 '02.5.1 (追記)ぽんさんから情報により取り壊されて高層マンションが建っていることが分かりました。 東京の初期安藤建築は少ないんで残念です。。 '08.7.5 | |||||
金子邸 Kaneko House | 東京都 | ||||
東京の高級住宅地に建つ個人住宅である。 道路に面してRCの壁を立て、スリット状の入口と駐車場のゲートのみが 見えるファサードはこれぞ安藤建築!といった表情です。 高低差を巧みに組み込み、トップライトや大開口を設けた平面プランも 中に入ってみたい(というか探検してみたい(笑))と思わせるデザインとなっています。 現在売りに出ていて4億5000万の値段が付いています。高すぎっ! '09.6.16 | |||||
1984 | MELROSE | 東京都目黒区 | |||
東京に幾つかあるBIGI関係のオフィスである。 ガラス面による円筒形を直方体の箱に融合させた設計であり、後の紀陽銀行堺支店などにも この手法は見られます。 外壁がなんとなく塗りなおしているようにも見えました。 やはり建築からかなり時間が経っているため塗りなおしたのでしょうか。 それから窓枠などのサッシュが黒色というのはあまり安藤氏の建築ではみられないような気がする ので、(よく見られるのは青色)これも塗りなおしたのでしょうか。 側面のコンクリによって壁をずらしたデザインは、ファサードののっぺりしたものと違ってよかったです。 '01.12.12 | |||||
青山TO Aoyama TO | 東京都渋谷区 | ||||
心斎橋TOと同時期につくられた商業施設である。 近くに数多くのメジャー建築が建ち並んでいるため、よく通っているのに 見逃してしまっている人も多いんじゃないでしょうか。 初期の住宅建築や、BIGI2ndなどに似た感じのファサードになっています。 通りから見るよりかなり奥行きがあったためにびっくりしました。 僕が学生当時にはじめて見に来た時はまだTOだったのですが、 今は信金になっているようでした。 '02.9.26
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