Thursday, 1 October 2015

安藤忠雄建築研究所

安藤忠雄のページ
Tadao Ando Architecture
おそらく日本で最も有名な建築家であろう安藤忠雄。
彼の作品の中で僕が見てきたものを紹介するページです。
作品データ
1973富島邸-大淀のアトリエ-アネックス
Atelier in Oyodo
大阪府大阪市
1973年完成の処女作「富島邸」を後に買い取り、1981年・1991年と増改築を繰り返したアトリエである。
その後、道路を挟んだ向かいに1995年アネックスをつくっています。
よく雑誌などで見る1階から最上階までの吹き抜けが見たかったですが
所員じゃないので当然入れませんでした。
東に小さく付けられた入口から所員が日曜日にもかかわらず、せかせかと出たり入ったりしてました。
その入口の周りに「犬」というシールがいっぱい貼ってあり、「これはコルビジェくんのことか!」と
思いましたがよく考えたら数年前に亡くなってしまったんでした。
新たに犬を飼っているのかな~。 '02.3.18
1975立見邸Tatsumi House大阪府
大阪の商店街に面した角地に建てられた店舗付住宅である。
1階、2階が店舗、3階部分が居住スペースとなっています。
建物を切り取ってつくられた外部階段やガレージ部分によって、箱形の建物に表情をもたせています。
3階の住居は部屋の中央にシンボリックともいえるロフトへの階段が設けられているのも
インパクトのある空間構成だと思います。
ただ、写真を見ると分かりますが、居住スペースが狭かったらしくその上に増築されています。
既に取り壊されているとの情報を得たのですが、ようやくだいぶ前に撮影した写真が
見つかったので掲載します。どうやら現在はマンションになってしまっているようです。
'11.12.20
1976住吉の長屋
Row House in Sumiyoshi 
大阪府大阪市住吉区
安藤忠雄が一躍有名になった作品である。
間口2間、奥行8間の住宅で、4つの部屋が屋外の中庭を挟んでいる。
真ん中の庭に自然の要素が取りこまれて新しい都市生活が演出される
そうだが、雨が降ったら部屋を移動するのに傘がいるのか。。
もちろん住宅なので中は見ることができなかった。
実際に間口2間を目の前にすると狭さが実感された。
帝塚山タワープラザ
Tezukayama Tower Plaza
大阪府大阪市住吉区
安藤建築が多数存在する帝塚山にある店舗併用の共同住宅である。
1階及び地階が店舗になっており、2階と3階がメゾネットの住宅になっています。
それぞれの住戸がタワー状になっていて4本立ち上がっています。
タワーはすべてデッキで連結されていて店舗部分を含めて迷路状になっています。
頂上のシリンダーがトップライトになっているようです。
道路側正面から見るとすごくのっぺりした感じを受けますが斜めから見るとかっこよいです。
この建物も後から外壁を塗っていました。。 '02.5.10
番匠邸
Bansho House
愛知県
愛知県につくられた初期の安藤建築です。住吉の長屋と同じ1976年に竣工しています。
1981年にアトリエ部などの増築が同じく安藤さんの設計で行われています。
道路に接した1階の壁面に開口部はほとんどなく、1階リビングは非常に暗い空間となっています。
それに対して、その奥にあるダイニングは吹抜けのハイサイドライトから差し込む光によって
明るい空間となっています。並行するように増築された部分も中庭側に大きな開口部を設けています。
ストイックとも言うべきリビング空間は初期安藤建築の特徴じゃないでしょうか。 '12.7.16
1977ROSE GARDEN
兵庫県神戸市中央区
北野の安藤建築弟1作であり、北野の異人館地区が注目されるきっかけとなった建物である。
赤レンガの外壁を東西方向にずらす事によって、開口部や通風を確保している。
内部空間は、彼独特の複雑な空間構成がこの作品でも発揮されているのがよく分かります。
そして北野の特徴である坂道をうまく利用した計画はすばらしいです。
驚いたのは、あまりみられない切妻による屋根がここでは使われていることでした。 '01.12.6
北野アレイ
Kitano Alley
兵庫県神戸市中央区
北野にある安藤建築の一つです。間口が狭いですが奥に入ると広い空間があります。
中央に三角の中庭を設けることによって開放感のある空間をつくり出そうとしているのが分かります。
しかし、そもそも全体敷地が狭いからでしょうが、やはり窮屈な中庭になってしまっている。
勝手に外壁を塗りなおして安藤氏が激怒したというエピソードをどこかのホームページで読んだ記憶があります。
'01.7.16
1978SUNNY GARDEN
兵庫県西宮市
西宮市につくられた商業施設である。
4棟のタワーを並べてその隙間を通路として設計しており、
形は「帝塚山タワープラザ」と似た感じですが、より箱っぽいものになってます。
正面から見るとすごく通路と階段が細く、窮屈に見えます。
複雑な通路を通って裏側にまわるとレストランがひっそりとあって、
なかなか分かりにくいのによくがんばってるなあ、と関心してしまいました。
この建物を見に行った時、ふと安藤氏設計の商業建築っていつも床が一緒では?と気付きました。
すごい発見だ!と勝手に思ってましたが、今ごろ気付いた自分に少し恥ずかしくなりました。 '02.2.6
甲東アレイ
Koto Alley
兵庫県西宮市
西宮にある商業ビルである。
神戸の北野にある「北野アレイ」とは何かつながりがあるのでしょうか?
表と裏の二方向から建物にアクセスすることができ、シンメトリックな形態をしてます。
この建物も外壁はかなり傷んでいたようで、北野アレイと同様に上から塗りなおしをしてます。
中に入っているテナントの空間は廊下が暗く、寂しい感じがしました。。
でもこの時代の「SUNNY GARDEN」やこの建物はなんかちょっとレトロで好きです。 '02.3.26
米田総合事務所
Yoneda Integrated Office
兵庫県洲本市
洲本市のまちなかにある淡路島で書籍や居酒屋、スーパーなどを
多角的に経営する会社の事務所である。
倉庫として利用されていた建物を増改築しています。
ほとんど紹介されていない安藤建築であることに興奮しつつ、
久々のレンガを使用した安藤建築を楽しんで見学しました。
(事務所なのでもちろん外観だけですが。。)
同時期に「ROSE GARDEN」も竣工しているので、
この時期は安藤さんのレンガの時代だったんですね。 '08.7.5
大楠邸Okusu House東京都
東京の閑静な住宅街に建てられた個人住宅である。
元々は安藤さんが多くの建物を設計していたBIGI関係の方の住宅でしたが、
現在は持ち主が変わっています。
RCによるゲートには当初「OKUSU」と文字が彫られていたのですが、現在は塗りつぶされ、
建物外壁も含めて白く塗られています。
間口が狭く奥に細長く、途中でL字に折れた敷地に建っており、
建物も敷地に合わせて途中で折れています。
平面計画としては建物が折れる場所を中庭に面したダイニングとキッチンの連続する
開放的な空間とし、その奥にプライベート空間を設けています。 '10.10.25
1979片山ビル
Katayama Building
兵庫県西宮市
西宮にある店舗及び住居の入った複合ビルである。
出来た当時はコンクリの落ち着いた外観だったようですが、現在は見るも無残に塗り替えられてます。
白にピンクの縁取り、そして現在1階が不動産関係が入っているらしく、その看板がはりついてます。。
斜めに切り込むように入る1階のエントランスは健在ですが、それ以外は悲しい状態です。
でも取り壊されるよりはいいかなあ。。 '01.12.25
(追記)取り壊されているとの情報をhinataさんからいただきました。
外観は既に安藤建築らしさをなくしていましたが、それでも解体は残念です。 '10.8.25
1980STEP
香川県高松市
高松の中心部にある商店街の中につくられた商業施設である。
その名の通りまさに階段をどんどん上りながらその途中に店舗が張り付いているという感じです。
この時期の建物によく見られるコンクリにタイルやレンガ等を張り付けるという手法がここでも使われてます。
これまで見てきた安藤氏の商業施設の中で最も活気があって最もいいテナントが入ってる建物でした。
一番上まで上ったところには屋根の代わりに布のようなものがかかってましたが、これがちょっと。。 '01.11.8
(追記)2006年に取り壊されてしまいました。。跡地に建てられた新STEPも安藤さんが設計しています。
'07.7.14
北野アイビーコート
兵庫県神戸市中央区
北野にある安藤建築の一つで、低層部に店舗、二階以上は住宅になってます。
少し北野の喧騒から外れた場所にあるため、すごく落ち着いた雰囲気を感じさせています。
これもこの時期の安藤建築によく見られるレンガ張りのファサードになってます。
ただ、この正面はかなりのっぺりしていて、あんまりな感じを受けました。
(写真のように側面から見るとかっこいいんですが。。)
側面にある自然の回廊を抜けるようにして奥へ行くと住宅部の入口にたどり着きます。
ここを通るとすごくすがすがしい気持ちになれそうでした。 '02.1.25
1981RIN'S GALLERY
兵庫県神戸市中央区
北野安藤建築の一つである。この時期はレンガ張りの建物がいくつかつくられてます。
今の安藤氏の設計からはあまり想像がつかないですが、これはこれで味があって良いです。
奥に長く続く建築であり、レストランになっていてとても快適な空間になってます。
初めて北野に遊びに来た時、そして、まだ安藤氏の建築をよく知らなかった時、
たまたまこのレストランに入って食べていたことを後で見学に来たときに知ってびっくりしました。
安藤建築と縁があるんだなあ、と思いました。 '01.11.5
児島の共同住宅
Kojima Housing
岡山県倉敷市
倉敷につくられたオーナーの住居と賃貸住宅である。
二棟の建物は西棟がオーナーの住居、東棟が賃貸住宅になっています。
二棟の立方体の建物をずらして並べることによって南側の空間を庭にしています。
そして開口部が庭に向ってそれぞれつくられています。
シンプルな立方体を選びながらも階段室を斜めに配置するなど、工夫が所々に見られます。
庭に犬がいてワンワン吠えられたので、早々に退散しました。。 '02.11.09
1982サンプレイス
Sun Place
香川県高松市
「STEP」と同じ商店街にある建物である。
1階は斜めに通り抜けのできる開放空間が取られていて、
正面にある階段を上ると喫茶店があります。
エレベーターも設置してあってどうやらオリーブホールという名のホールがあるようです。
商店街側から見るとアーケードのせいで小さな建物に見えますが、
路地に入ると建物の大きさがよく分かります。
路地側にあるコンクリのフレームはかなりボロボロで悲しい感じです。
喫茶店は全く洒落たものではなく、すたれた寂しいもので、STEPとの使われ方の違いを感じます。
最近久々に行ってみると向かって右側の壁に青いシートがはられていて、改装中でした。 '02.5.14
1983六甲の集合住宅
Rokko Housing
兵庫県神戸市灘区
1983年に第Ⅰ期が竣工してから、1993年に第Ⅱ期、1999年に第Ⅲ期と増殖し続ける集合住宅である。
大阪湾を望む六甲の斜面地をそのまま利用した集合住宅で、メゾネットを基本とし、
それぞれの住戸には屋外テラスを備えるなど、質の高い住宅である。
第Ⅱ期は第Ⅰ期の約4倍、第Ⅲ期はその7倍とどんどん広く大きくなってきています。
話で聞いたのですが、引越しやさんにとってこの集合住宅は、
階段が多く荷物を運ぶのがとても大変なため魔の集合住宅だそうです(笑) '02.3.7
ビギ・アトリエ
BIGI Atelier
東京都渋谷区
ビギ関係の建物です。このくらいの時期から東京での設計が増えてきてます。
近くにいくつかの安藤氏設計のビギ関係の建物があり、これもその一つです。
コンクリートの巨大な箱と曲面ガラスブロックの壁が立ちはだかっています。
これらの近代的な安藤建築に対して門が日本風だったのがアンバランスで面白かったです。
写真でみるとそれほど大きく見えないのですが、実物は結構大きいです。 '02.7.17
流行通信本社ビル
東京都新宿区
雑誌社の本社ビルである。
大通りから少し入り込んだ雑多な路地に突如として現れます。
スリットの入った壁と建物の間から階段を少し降りて半地下の廊下からアプローチします。
外観にはその半地下の部屋の開口部と空中に現れる謎の扉(笑)があります。
きっとこの謎の扉からは階段があったのだと思います。
屋上に置かれたプレハブのような建物がいまいちで残念でした。。 '02.5.1
(追記)ぽんさんから情報により取り壊されて高層マンションが建っていることが分かりました。
東京の初期安藤建築は少ないんで残念です。。 '08.7.5
金子邸
Kaneko House
東京都
東京の高級住宅地に建つ個人住宅である。
道路に面してRCの壁を立て、スリット状の入口と駐車場のゲートのみが
見えるファサードはこれぞ安藤建築!といった表情です。
高低差を巧みに組み込み、トップライトや大開口を設けた平面プランも
中に入ってみたい(というか探検してみたい(笑))と思わせるデザインとなっています。
現在売りに出ていて4億5000万の値段が付いています。高すぎっ! '09.6.16
1984MELROSE
東京都目黒区
東京に幾つかあるBIGI関係のオフィスである。
ガラス面による円筒形を直方体の箱に融合させた設計であり、後の紀陽銀行堺支店などにも
この手法は見られます。
外壁がなんとなく塗りなおしているようにも見えました。
やはり建築からかなり時間が経っているため塗りなおしたのでしょうか。
それから窓枠などのサッシュが黒色というのはあまり安藤氏の建築ではみられないような気がする
ので、(よく見られるのは青色)これも塗りなおしたのでしょうか。
側面のコンクリによって壁をずらしたデザインは、ファサードののっぺりしたものと違ってよかったです。
'01.12.12
青山TO
Aoyama TO
東京都渋谷区
心斎橋TOと同時期につくられた商業施設である。
近くに数多くのメジャー建築が建ち並んでいるため、よく通っているのに
見逃してしまっている人も多いんじゃないでしょうか。
初期の住宅建築や、BIGI2ndなどに似た感じのファサードになっています。
通りから見るよりかなり奥行きがあったためにびっくりしました。
僕が学生当時にはじめて見に来た時はまだTOだったのですが、
今は信金になっているようでした。 '02.9.26
心斎橋TO
Shinsaibashi TO
大阪府大阪市中央区
大阪ミナミの中心の大通り心斎橋筋にある商業施設である。
高松にある「STEP」や「サンプレイス」のように商店街の中にある施設です。
前々からずーっと安藤氏っぽいけど違うかな?と思っていた建物でしたがやはりそうでした。
なんとなく角にある円形のガラスの階段が違うイメージだったのですが、
よく考えるとそのデザインは結構他の建物でも使われているような気もしました。 '02.1.2
青葉台のアトリエ
東京都目黒区
東京にあるBIGI関係の事務所ビルである。
メインの道路に面した壁が最近はあまり見られないガラスブロックになってます。
外観は不恰好というのが第一印象でしたが、ガラスブロックを透過して入る淡い光に
包まれたオフィス空間を想像しながら、きっと内部はすばらしいんだろうなあ、と思いました。
こうして竣工年代順に掲載していると東京の安藤建築はほとんどが1983~1984年に
集中していることが分かります。
BIGI関係の建物がその時期に多く建てられたということなんでしょう。
しかし最近安藤建築の新しい情報はほとんどCabonさんのページから得てるなあ。。
'02.10.29
(追記)取り壊されているとの情報をいただきました。全く知らなかったのでびっくりしました。
跡地はどうなってるのかご存じの方教えてください。 '07.7.3
フォワイエビル
Foyer
香川県高松市
情報をいただいたので早速見に行ってきました。
いつ頃できたビルなのでしょうか?かなりツタが絡まってて年季を感じました。
動線はいたってシンプルで、ずらした二つの直方体の隙間にある階段をひたすら上るというものです。
迷路状になっておらず、テナントに入る以外に他に行くところがないので
グルグル階段を上っていると目がまわって気持ち悪くなりました。。 '02.3.21
(追記)ぽんさんのおかげで1984年竣工だということが分かりました。ありがとうございます。 
'02.4.14

(追記2)ケイさんからの情報により2004年に取り壊し予定だそうです。残念です。。 '04.5.19
(追記3)もう取り壊されてしまったのでしょうか?知っておられる方、なくなっているのを
確認した方、おられましたら情報をください。お願いします。 '05.1.17

(追記4)みぃさんからの情報によると2004年12月の時点では建物は健在で店舗も営業していた
そうです。どうやら2004年取り壊しは違ったようです。混乱させる情報を掲載してしまいまして
申し訳ありません。 '05.3.3
(追記5)再開発のために今度こそ本当に解体してしまったようです。。 '10.8.23
TIME'S
京都府京都市中京区
高瀬川沿いにたつ商業ビル。水面にできる限り近づけられた広場が、
川との親水性を高めていてとてもすばらしい。
建築に挿入された路地空間が各店舗を結びつけているとともに、
二つの通りの通り抜けにもなっている。
しかし、複雑な路地空間の奥の方にあった飲み屋は誰が行くのだろうか?と思ってしまった。
マリソール
大阪府豊中市
豊中市にあるレストラン付きの住宅である。
1階がレストランで、外階段で上がった2階に住宅の入口があります。
かなり外壁のコンクリが汚くなっていたのでかなり古い建物かと思ったのですが、
1984年竣工なのでどうやらそうでもないようです。
かなり狭いスペースのレストランですが、階段をつくって高低差のあるスペースになってます。
ただ、内装も全てコンクリ打放しなので、少し寒々しい感じを受けました。
予想に反してコース料理の店で、しかも高いです。びっくり! '02.5.15
Festival(フェスティバル)
沖縄県那覇市
那覇の中心部、国際通り沿いにつくられた商業施設である。
地上8階、地下1階の箱形の建物で、中央に8層の吹抜けが設けられています。
沖縄の風土を考慮した穴あきブロックなどを多用しており、自然の風や光を内部に
とりこむ設計がなされています。
現在はOPAになってしまっており、外壁や内部の壁にペンキが塗られてしまってます。
しかも外壁は国際通り側だけ塗ってて側面や裏側はそのままという中途半端な状態です。。
建物屋上にはガジュマルが植えてあるのですが、元々はなかったテントが設けられていたりして
ちょっと荒廃した状態になっていたのが残念です。
なんとなくこの屋上は不良な高校生がタバコ吸ってそうな廃れ方でした。。 '07.3.3
茂木邸
Moteki House
兵庫県
兵庫県の店舗と住宅が混在するエリアにつくられた店舗併用住宅である。
2.5m×10m、5階建、ノッポな直方体のコンクリート打放しの箱となっています。
正面から見ても外壁面に開口部が少ないですが、一番奥にある階段室の3階以上が
吹抜けのテラスとなっており、そこから光を採り込む設計となっています。
天井高の低い5階子ども部屋の寝室にはトップライトを兼ねた半円形の開口部から
梯子で上るというロフトのような利用形態になっているのが面白いです。 '14.5.17
1985ジュンポートアイランドビル
JUN Port Island Building
兵庫県神戸市中央区
あえて平坦な人工島(ポートアイランド)に緑の庭を盛り上げてつくったオフィスビルである。
やや高層なオフィス棟は直方体に円錐の壁を挿入したデザインであり、この円錐部分は
大階段になっています。
オフィス部分は緑の庭に向かって開口部がとられており、すりガラスを通して入ってくる
光が気持ちよさそうでした。
低層部はアウトレットショップみたいになってましたが、あまり品揃えはよくなかったです。。 '02.1.31
ノアビル
Noah Building
静岡県浜松市
かなりマニアックな安藤氏設計の商業ビルである。
ほとんど紹介されたことのない建物だと思います。(ちょっと自慢)
浜松の中心部にあり、地下が食べ物屋、1~2階が宝飾店、3階が美容室になってました。
シンプルな平面になっていますが、スリットもちゃんとあり、久々の安藤建築発見に心震えました。
おそらく初期の商業建築だと思いますが、竣工年などは不明です。
だれかご存知の方教えてください。 '03.3.19
(追記)伊藤さんから情報をいただき、1985年竣工だと分かりました。ありがとうございます。
'03.7.23
BIGI 2nd
大阪府大阪市
心斎橋にあるBIGIの建物の一つである。
シンプルな外観であり、この写真では閉まっているシャッターをくぐり右側に行くと
斜めに立てられた壁に沿って階段を上っていくという設計になっています。
前に見に来たときはこの写真にある壁の赤い文字はなかったので、
テナントがおそらく変わったんだろうと思います。 '02.3.21
WITH
徳島県徳島市
徳島市にある商業ビルである。
僕が知る限り唯一の徳島県にある安藤建築である。(他にあれば教えてください)
二棟の建物を並べてその間を渡り廊下や中庭空間としているところや、
外観は神戸の「RIRAN'S GATE」に似た感じでした。
彼の建物によく見られる壁に入れられたスリットがここでも見られました。 '02.4.16
アトリエ・ヨシエ・イナバ
Atelier Yoshie Inaba
東京都渋谷区
東京の閑静な住宅地につくられたアトリエである。現在はもう「ヨシエ・イナバ」ではないようでした。
ファサードとして取り付けられたすりガラスが並ぶ壁をくぐると吹き抜けの空間が広がり、
上を見上げると空中階段があるのが見えます。
さらに向かって左の通路の奥をのぞこうとすると、センサーがあるようで
「これ以上中には入らないでください」というアナウンスが流れたので、びっくりしました。。
勝手に奥に入るのはやめましょう(笑) '02.3.6
(追記)ぽんさん、マトビーさんから情報をいただきまして、既に解体されているそうです。 '08.7.21
1986六甲の教会
Chapel on Mt. Rokko
兵庫県神戸市灘区
六甲山上のホテルに併設された教会である。
ガラスとコンクリートによりつくられた40mもの回廊を通っていくと
コンクリートによるシンプルな教会にたどり着く。
片方の壁の大きな窓から射し込む光がとてもよかったが、
おそらく雨の日は寒い感じがかなりするであろうと思った。
そして暗いんじゃないかと思って逆の壁を見ると丸いライトが出ていた。。
六甲山上だから景色が綺麗に見えるのかと思ったらそうでもなかった。
(追記)六甲オリエンタルホテルが2007年6月15日に営業終了してしまったそうです。
この教会はどうなってしまうのでしょうか。。
めーさんから情報をいただきました。ありがとうございます。 '07.6.19
WALL STEP
兵庫県神戸市北野町
北野に多くある安藤建築のうちの一つである。
しかし、そのなかでももっともかわいそうな作品である。
なぜなら彼=コンクリという形を崩されてしまっているからである。
おそらくもともとはコンクリ打放しであったであろうところが
持ち主が代ったのかどうかはわからないが、ファサードは無理矢理別の壁を上に張り付けられている。
(よく見るともともとのコンクリが所々にみえる。。)
何も知らなければ、見過ごしてしまう作品である。 '99.10.8
(追記)どうやら一時的にそういう使われ方をしていたみたいですが、
現在はもとの状態に戻っていました。よかったよかった。 '01.8.20
TKビル
TK Building
東京都港区
東京につくられた商業施設である。
関西では多く見られる形の商業施設であるが、東京ではあまりないため新鮮かもしれません。
四角い建物の中に円形の壁を挿入して、その隙間に通路や階段を配置しています。
地下に降りたところにある居酒屋はかなり汚かったのですが、テナントが未だに残っていて
ちょっと一安心でした(笑)
道路を挟んで向かいにあるナイジェル・コーツの建物のインパクトが強すぎて、
ちょっと目立たないのですが、すっきりしていて良いデザインでした。 '02.5.21
RIRAN'S GATE
兵庫県神戸市中央区
北野にある安藤建築である。初めて遠くから見たときは倉庫かと思いました。
レストランやギャラリーなどが入っていました。
二棟の建物をやや角度を変えて配置することにより、その隙間の空間を中庭として
利用できるよう設計されています。二棟は渡り廊下を使って行き来ができるようになっています。
'02.1.17
太陽セメント本社ビル
Taiyo Cement Headquarters Building
大阪府大阪市福島区
セメント製品メーカーの本社ビルである。
四角い箱の一部をくりぬいた部分がエントランスになっていて、そこに向かって開口部をつくって
室内への採光を行っています。
3層吹き抜けとトップライトによる光のホールが内部にはあるらしいのですが、もちろん入れませんでした。
特注コンクリートブロックの表面はこの頃の設計にはみられたのに最近はなくてちょっと悲しい。。
入口近くにたくさんのがらくた(?)か製品のかけらが散乱していてちょっと見苦しかったです。
'02.1.10
北野TO
Kitano TO
兵庫県神戸市中央区
北野にある安藤氏設計の商業建築の一つです。心斎橋や青山にあるTO関係の施設である。
鉄骨フレームによるガラス張りの建物であり、なかなかいい感じに仕上がっていた(?)と
思ったのですが、ボロボロで散らかり放題、かなりかわいそうな状態でした。
一部がピンク色に塗られていたのもかわいそうな感じを受けました。
しかし、つい最近見に行くと、改装中のようだったので生まれ変わるのが楽しみです。
'02.1.7
BIGI 3rd

↑現在
大阪府大阪市中央区
 
↑'99年当時
安藤建築がかたまって存在する心斎橋のビルの一つです。
片側のみの鉄骨柱による片持ち形式で、もう一方をカーテンウォールで吊ってます。
初めて見に行ったときに、外人さんの集団が「日本建築ガイド」という英語の本を片手にこの建物を見に来ていて
「ここから近つ飛鳥はどうやって行きますか?」と聞かれて、へろへろの英語で教えた記憶があります。
それから約3年経ってこないだ目の前を通ってびっくりしました。あ、赤くなってる!
えらいことです。フレームも白く塗られて、当時は服屋だったのに今はバーになってました。 '01.12.17
ゲストハウスOLD/NEW六甲
Guest House OLD / NEW Rokko
兵庫県神戸市灘区六甲台
六甲の傾斜地を上っている途中の三叉路にある小さな商業ビルである。
上ってくると傾斜なので石垣だけが見え建物があるとは思えない。
珍しい石垣だなあと思ってみていたら、これはこの地域の御影石である。
一階がレストランになっていて二階が美容室とパーティルームになっていた。
驚きはレストランがファミリーレストランのカーサだったことである。
ついに安藤建築にファミレスが入るようになったのか、と思った。
よく見ると窓の外に見える壁の造形が窓の中側も同じ素材にしていたりと
到底ファミレスとは思えない。きっともともとは別のレストランが入っていたのだろう。 '99.11.8
(追記)久々に行ってみるとカーサも二階の美容室もやめていて今は平日:レストラン&カフェ、
休日:結婚式会場となっていた。驚きました。 '01.8.20
TSビル
TS Building
大阪府大阪市北区天満
堂島川沿いにたつ、地階・一階がデザイナーのショールーム、上階に住宅をもつ複合住宅である。
彼の建物にしてはやや単調な二階より上の部分のファサードが気になるが
河川敷き公園の緑と川の流れを意識したらしい。。(よくわからん)
この建物の前は天神祭りの時に賑わいを見せる河川沿いである。 '99.12.16
城戸崎邸
Kidosaki House
東京都
高級住宅地につくられた施主夫婦とそれぞれの親が住む三世帯住宅である。
敷地の四辺を高い壁で囲った安藤建築の特徴である閉鎖的空間がここでもつくられており、
道路に面した一辺だけに円弧状の壁を立て、奥にあるエントランスへと導いています。
内部は中央に三層の箱を置き、その周囲にサンクンガーデンやテラスを階段状に設けています。
行く前から分かってましたが、RCの高い壁を眺めることしか出来ませんでした。。
'07.12.13
1987OXY鰻谷
Oxy Unagidani
大阪府大阪市
ミナミの安藤建築が密集している鰻谷の商業施設である。
立方体の箱にL型の壁を挿入し、そのあいだに階段などをつくることによって
複雑な動線をつくり出している。
京都の商業施設のように奥に行かないと入れないというような
多くのテナントの施設ではないためこの近辺の建物は商業建築としては成功していると思った。
'01.8.18
(追記)つい最近解体されて跡形もなくなってます。。 '06.5.22
神宮前アトリエ
東京都渋谷区
元々個人住宅であったものを現在は用途変更してレストランになっている建物です。
まさに閑静な住宅街に立地していて、看板なども出ていないため
食べにきた人は見つけるのが大変なんじゃないでしょうか。
ただ、後から改装したであろう白いブツブツの意匠は目立っていましたが最悪でした。。
貼ってあるメニューを見て値段の高さにぶっ飛んでしまいました。 '02.2.5
JUN本社
東京都
安藤氏の初期東京建築のほとんどがJUN系列の建物ですが、これはその本社屋である。
竣工はおそらく1980年代前半から中頃と推測されますが、正確なところはわかりません。
この建物についてもCarbonさんのページを見て初めて存在を知りました。ありがとうございます。
ところでそのCarbonさんのページが閉鎖(休止?)されました。
安藤建築紹介が最も充実していてすごく良いページだっただけに非常に残念です。。
話を戻して建物についてですが、大通りが交差する角地に立地しており、
角地はカーブを描いています。側面には列柱が立ち並んでコロネードを作り出してます。
この建物のすぐ横にJUNブランドのアウトレットショップがあるのですが、
商品はイマイチのようでした。。 '02.12.31
(追記)ケイさんからの情報により1987年竣工だということが分かりました。
ありがとうございます。 '04.5.12
J ROOM
愛知県名古屋市
Carbonさんのホームページで見てはじめて知りました。いつもありがとうございます。
名古屋の中心部である栄にある商業ビルである。
ここ数年で全国各地にこの手の商業ビルがどんどん出来ているような気がします。
(まだまだ知らないのがたくさんあるんだろうなあ。。)
細い間口をうまく有効利用した安藤氏得意の設計手法である。
真ん中に吹き抜けを設け、奥にテナントを配置して、上下の階段、
1階のテナントへのブリッジを通路としています。
テナントは出来た当初は別のものが入っていたようですが、現在は美容室、バーなどが
入っているようでした。安藤建築には美容室が入ることがすごく多いです。 '02.6.4
(追記)WHITE RABBITさんの情報により1987年竣工だということがわかりました。
ありがとうございます。更にこの建物は昔は3階にヨシエ・イナバが入っていて
「M3 Bldg.」という名前だったそうです。 '02.10.14
福原病院
Fukuhara Clinic
東京都世田谷区
北沢タウンホールの横に立つ病院である。
前面道路のカーブにあわせて建物のファサードも孤を描いています。
第一印象はすごくのっぺりした建物やなあ、と思いました。
内部は吹き抜けの空間があったり、リハビリ用のプールがあったりと快適そうなのですが
外観からはあまり想像できませんでした。
ファサードの開口部の使い方もいつもと違ってのっぺりしてました。
それに対して自転車置き場になっている裏側にまわるといつもの安藤建築らしい鋭角な表情が
見れてちょっと安心しました(笑) '02.7.26
天王寺博覧会テーマ館
Main Pavilion for the Tennoji Fair
大阪府大阪市天王寺区
天王寺公園で行われた博覧会のテーマ館としてつくられ、その後も公園内に残された施設である。
僕は大学時代何度もこの公園に来ていたのですが、全く気付いてませんでした。。
しかし、Carbonさんという方のホームページでここが安藤建築だということを教えてもらいました。
ガラスの箱の上に三角が乗っているという外観で、側面は曲線も使われてます。
ガラスの箱の中は温室になっていて、多種の植物が育てられています。
淡路花博での温室ほどの規模はないですが、丁度いいぐらいの広さで快適です。
ただ、嘘のレンガによる内装はいけてなかったです。きっと後から勝手に付けたのでしょう。。
付属施設(?)として大画面のシアターがあり、僕が行ったときは大阪の観光案内を上映してました。
'01.12.26
1988ガレリア・アッカ
GALLERIA [akka]
大阪府大阪市中央区
大阪の心斎橋のまちなかにある商業施設です。
「MUSE HALL」というライブハウスの斜め前ぐらいにあります。
このライブハウスによく行っていたのに、ガレリアを知ったのは最近。。。
「タイムズ」や「B-Lock北山」と同系列といった感じである。
地階から吹き抜けていて空が見えるのですが
なぜか一番上の階からデッキがでていてよく用途が分からない。
あいかわらず奥の店舗はアクセスしにくいと思う。。
B-Lock神楽岡
京都府京都市
京都市内につくられた小さな共同住宅である。
北山にある同じ「B-Lock」よりもかなり小さな建物である。
向かって右側の入口から細い通路を通って上下に別れた階段を移動するとそれぞれの住戸に
たどり着くという設計である。一番奥には狭いですがオープンスペースもありました。
ただ、オープンスペースの屋根が補修中で、雨が入ってきてました。。
地蔵をよけてつくられたファサードもまるでデザインのようにうまくはまってました。 '01.12.22
水の教会
Church on the Water
北海道勇払郡占冠村
北海道の建築で最も有名なものがこれだと思います。アルファリゾートトマム内にある教会です。
安藤忠雄の教会作品の中でも最高傑作であると思います。
アプローチは淡路夢舞台にある教会のように、天井から降りていくという動線になっています。
天井には光を採るようになっていますが、これは控え室に入るものになっています。
教会内部に入ると目の前にガラスを通して水面が見え、そこに十字架が立っています。
ガラスは電動で開くことができ、夏は開けっ放しで結婚式をするそうです。
思っていたより横に広く、奥行きより広いのがなんか変な感じがしました。 '01.9.18
1989COLLEZIONE東京都港区
東京で唯一見学が可能な安藤建築です。
関西には多くのメジャー作品が多いのですが、関東は少ないです。
京都の「B-Lock北山」や「TIME'S」と同系列の複合商業施設です。
規模に関してはこれが一番広いんじゃないかなあ。。
あいかわらずどうなってるのかよく分からない迷路のような構造。
そのせいで店舗が入らないという状況が生まれてるらしいけど。。
モロゾフP&Pスタジオ
兵庫県神戸市中央区
ポートアイランドにつくられたモロゾフのビルである。
同じ安藤氏設計の「ジュンポートアイランドビル」もすぐ近くにあります。
「B-Lock」や「太陽セメント本社ビル」などにみられる特殊コンクリートブロックの外壁です。
部分的に壁を開いてそこに開口部を集中させたり、屋外階段をつくったりという
よく見られる手法がこの建物でも使われています。
建物がかなりまわりの樹木によって見えなくなっていますが、ポートアイランドってすごく緑が茂ってません?
自然に囲まれているというよりうっそうとしていて怖いです。特にじめじめした日はつらいです。
'02.3.13
兵庫県立こどもの館
Children's Museum, Hyogo
兵庫県姫路市
恵まれた自然環境のなかにつくられた子供のための文化施設。
多様な機能の集積である本館と工房館があり、二つのあいだを園路で結んでいる。
このつくりかたは「木の殿堂」でもみられた方法である。
屋上にはコンクリの屋外ホールまであったのにはびっくりした。
彼がよく取り組んでいる自然との融合がまさに見られる建築である。
微妙に段々につくられた水面で子供たちが遊ぶ写真をよく見ていたので期待して行ったのですが
残念ながら水面で遊んでいる子供はいなくて水も濁っていた。。 '00.7.17
光の教会・日曜学校
Church of the Light
大阪府茨木市
閑静な住宅街の中にたつプロテスタントの教会である。
光の教会が1989年につくられ、日曜学校は1999年につくられた。
直方体の箱に15度ずれた斜めの壁が貫入している。
壁にそってエントランスを入ると十字架の形に切り取られた壁から
光が挿入し、荘厳な空間を作りだしている。
簡素なつくりなのに感動を覚えたのは、光をうまくつかっているからだろう。。
日曜学校とのあいだの謎の階段は何なのかよくわからない。
日曜学校は教会とは少し違っていて、木で机や椅子をつくっており、
教会とは違ったあたたかさを感じた。
ウォールアベニュー
Wall Avenue
兵庫県神戸市
北野に数多くある安藤建築の中でおそらく一番新しい建物です(でも竣工年がわからない。。)
ようやくこれで北野にある安藤建築は全て紹介が終ったと思います。
向かって左側にある駐車場の敷地との関係で間口が狭く奥に行くほど広くなる
不整形な敷地をうまく利用した設計がなされています。
駐車場との間に立てた壁と建物の隙間を通路や光庭として利用しています。
階段の側面がガラスになっていて横にあるテナントスペースが丸見えなのが
なんか落ち着かない。。 '02.6.3
(追記)いちにのさんから竣工年が1989年だという情報をいただきました。ありがとうございます。
'03.11.9
矢尾クリニックYao Clinic
大阪府寝屋川市
寝屋川市の下町っぽいところにあるクリニックである。
四角い箱に半円柱が張り付いてます。そしてそこがエントランス及び階段室になってます。
安藤氏設計の個人住宅と同様に、箱の中に中庭がつくられていますが、ガラスが多用されており
開放感が強く感じられた。これはクリニックという用途からくるものでしょうか。
見に行って「すごい古いんやなあ」と思いましたが、後で調べるとそれほど昔のものじゃなかった。。 '01.10.22
夏川記念会館
Natsukawa Memorial Hall
滋賀県彦根市京町
多目的ホールを中心とした私立高校の教育文化施設である。
施設の1/3は地下に埋設している。
その中の空間をスロープが突き抜けており迷路性を持たせている。
基本的なスタンスは大手前女子大学アートセンターと類似しているが
屋上庭園を設けているところが多少違っているところである。
外観は単純であり、外からしか見られないのが残念である。 '00.1.23
(追記)久々に滋賀県に行ったのでここに寄ってみたら、たまたま管理人のおじさんがいて
特別に中を見せてくれました。螺旋階段を上って、3階の会議室や屋上庭園に行きました。
おじさんは「使い勝手の悪い建物」と言ってましたが、いいところでした。 '01.12.25
ライカ本社ビル
RAIKA Headquarters Building
大阪府大阪市住之江区
南港にあるアパレル関係の企業本社ビルである。
オフィス機能に加えてギャラリー、ショップがある。
南港は土地があまっているのか、やたら広場がでっかくとってある。
そしてオフィスもかなりでかい!
正面は良いのだが、側面にまわると単調な壁が続いている。
7層吹き抜けの空間が中心にあるらしいがもちろん中には入れなかった。。
(追加)解体中だそうです。タケさんから情報をいただきました。 '12.9.11
住吉の住宅House in Sumiyoshi
兵庫県
兵庫県の駅からほど近い住宅街につくられた専用住宅である。
円弧状の大壁が特徴的な外観をつくり出しています。
地上2階、地下1階の3層の建物となっていて、各個室は1、2階にあり、
リビングやキッチンは地下にありますが、テラスを設けることで大開口から光が差し込む
明るい空間となっています。
ガレージ扉や入口扉のシルバーが安藤建築らしくない気がするのは僕だけでしょうか。
ちなみに建物名称は雑誌等で正式に発表された建物でないので仮で付けました。
'15.3.12
1990B-Lock北山
B-Lock Kitayama
京都府京都市北区
北山通りに建つ商業施設であり、彼の設計した「名画の庭」のすぐ近くにある。
長方形グリッドと円弧の空間構成にコンクリートブロックの外観という設計である。
目の前にいきなり飛び込んでくる大階段が印象的だった。
長方形グリッドと円弧の間から採光を地下に取り入れていく設計はすごくよかった。
「Times」などの商業施設と似た感じであるが、通路の空間が広くとられていて
(これは敷地の広さにも関係するかもしれないが。。)閉鎖感を感じなかった。
Sビル
大阪府大阪市
大阪市にあるシーズという会社のビルである。
直方体の上に、更に小さな直方体を乗せたビルである。
高層化するのに斜線制限がかかったから、後ろに下げたのでしょうか?
ちょっと不恰好な感じを受けました。
エントランスのつくりはかわいらしくてよかったです。 '02.4.1
SAN OAKSビル
SAN OAKS Building
大阪府大阪市
1階に店舗スペース(ファミリーマート)のあるビルである。
多少不整形な土地ながら裏側の道路まで建物が続いていて、裏側は別のファサードが見れます。
真ん中に店舗の空間があり、店舗を挟むように左右に上階への入口があります。
ほとんどが貸しスペースのようで、住居となっているのは最上階の部分のみのようでした。
おそらくビルの持ち主が住んでいるのだと思われます。
屋上は緑化されているようで、下からでも植物が見えていました。
貸しスペースの空間の開口部のフレームがかなり汚くなっていたので、
竣工してから結構時間が経っているようでした。 '02.8.4
(追加)Oさんから情報をいただきまして1990年竣工だと分かりました。ありがとうございます。
今の安藤事務所が増改築されていた時はここが事務所だったそうです。 '07.6.24
伊東邸
Ito House
東京都
東京の高級住宅地に建つ三世帯住宅である。
角地に建っており、交差点に対して弧を描く巨大な壁、建物内部まで連続して並ぶ柱が
圧倒的な存在感をつくり出しています。
三世帯はそれぞれ独立しており、1~2階に二世帯、2~3階がもう一世帯という配置になっています。
一番奥に設けられた閉じた中庭は、全ての世帯から臨むことが出来るようになっています。
'10.3.10
1991本福寺水御堂
Water Temple
兵庫県淡路島
淡路島→四国旅行で一番はじめに見た建築です。
水が張ってある円形の屋根から階段で下りていくと中には観音像(?)があります。
発想としては大山崎山荘と同じだと思います。
西向きにつくられていて、自然の光が入ってくるようにつくられています。
拝観料300円なんですが、人が全くおらず、箱がおいてあって「こ
こに入れてください」と書いてある。なんててきとーなんだろう。。。
ロック・フィールド静岡ファクトリー
Rockfield Shizuoka Factory
静岡県豊岡村
サラダやコロッケなどの惣菜をつくる会社の工場である。
敷地内に三本立っている風車による風力発電のクリーンエネルギーで
排水を浄化・再利用しています。ただの工場ではなく、広々とした緑地を作り出し、
そこで人々が憩うことができる空間を提供しています。
建物の特徴はエントランスに続く円形のガラスのスロープです。
熊本県の装飾古墳館もこんなアプローチの仕方をしたような気がします。
広場ではコンサートなども開かれるそうですが、何もないときは
やはり工場団地というアクセスのしにくい場所に人はあまり集まっていないようでした。
'02.6.1
ミノルタセミナーハウス
Minolta Seminar House
兵庫県神戸市西区
僕の知る限り関東にある「YKK」と二つしかない安藤設計のセミナーハウスである。
直方体の低層部の上に、2つの中層棟を角度をずらして並べています。
中庭部分は、得意な長いスロープとRCのフレームで囲まれていて、デザインのインパクトはすごいです。
すごくかっこよく、セミナーハウスが安藤建築なんて贅沢!と思いました。
セミナーハウスの設計はもうしないのかなあ。。 '02.4.5
兵庫県立播磨ヘリポート
兵庫県佐用郡
磯崎新、安藤忠雄らの建物が多く存在する播磨科学公園都市にあるヘリポートである。
1階は会議室などがあり、2階へのらせん階段を上るとガラス張りの部屋に着きます。
ヘリに乗る人はここで待つというのが本来の目的ですが、あまり飛んでいる様子はなかったです。
ガラス張りで空調があまり聞いていないせいか少し息苦しい空気になっていて、
快適とは言い難い状態になっていました。
何もないときでもこの建物は自由に中に入れるのが嬉しかったです。 '02.3.1
姫路文学館
Museum of Literature
兵庫県姫路市
姫路城の近くにある姫路を中心とした文人たちの資料を展示しています。
南館には司馬遼太郎記念館になっています。
それから望景邸とよばれる大正につくられた日本家屋を修復したものがあります。
最近よく安藤忠雄の博物館系をみていますが、みんな同じように見えてきた。。
これってやばいかなあ。。でもいつも水張ってるし。。
中にはいるまでにいろいろと入り組んでいるところはいいですなあ。
1992姫路市立星の子館
Children's Seminar House, Himeji
兵庫県姫路市
子供のための天体観測ができる施設であり、宿泊施設でもある。
おきまりの大階段を上っていくとエントランスにたどり着く。
子供の遊ぶための配慮がそこここに見られるのがうれしい。
ファサードを見ると滝が流れていていい感じかと思っていたら滝の後ろから光が漏れている。
何かと思って近づいてよく見ると、そこは風呂場だった。 これってやばいやん。。
直島コンテンポラリーアート
ミュージアム・アネックス

Naoshima Contemporary Art Museum
香川県直島
瀬戸内海に浮かぶ直島につくられた宿泊施設のある美術館である。
間違いなく安藤忠雄の代表作です。ベネッセ関係の施設である。
1995年にアネックスが増築されました。
できる限り建物を地下に埋めることを目的として設計されています。
アネックスへは、ケーブルカーを使ってガタゴトと斜面を登っていくとたどり着き
中心にある水面を取り囲むように円形に部屋が配置されています。
一度泊まってみたい施設の一つなんですが、値段が。。 '02.5.24
熊本県立装飾古墳館
Forest of Tombs Museum
熊本県鹿央町
岩原古墳群の中心部近くにつくられた博物館である。
双子塚を形態・配置ともに反転されたプランを持つらしい。
まず彼お得意の大階段を登らせて、古墳群全体を一望させ、螺旋状のスロープを通って館内に
アプローチするという導線がとられている。
螺旋状のスロープから見る中庭や、内部の二階吹き抜けの空間は気持ちが良いです。
一階展示室に装飾古墳内部が再現されていてなかなか見ごたえのあるものであった。 '00.7.17
大手前女子大学
アートセンター

Otemae Art Center
兵庫県西宮市
ギャラリースペースを持つ大学の教育文化施設である。
住宅地にあるため建物の三分の一を埋設しておりY字型の柱に支えられた屋根の下
のスロープからアクセスする。
このころに彼はよくY字型の柱を使っていた。
L字型の建物に囲まれるようにして池が配置されてある。
「陶板名画の庭」におけるスロープの使い方と近似したイメージを受けた。 '99.8.31
1993リバーモール・イースト
River Mall East
兵庫県神戸市東灘区
やっとリバーモール・イースト見てきました。ウエストを見てきたくせに見てなかった。。
全く僕の目はふしあなです。。こっちのほうが安藤建築らしいじゃないか!
気付かなかった自分が恥ずかしいです。
TIME'Sビルのような設計で、外壁はタイル張りでした。タイルの色が「STEP」のようでした。
ウエストと比べるとやはり地味な感じでした。手すりはやはりボロボロでした。
スロープの使い方がかっこよくてさすが!という感じでした。 '02.1.8
垂水の教会
兵庫県神戸市垂水区
安藤氏の教会シリーズ(?)の一つである。
「水の教会」や「光の教会」はすごく有名ですが、この教会は意外とマイナーな気がします。
隣地との境界が斜めになっていて敷地がいびつですが、それをうまく使って設計しています。
境界に壁を立て、建物と壁との間にスロープをつくっており、その真ん中にインパクトとして
木を植えています。
教会内部はやや地上のレベルより下がっていて、隙間から光が差し込むようになっています。
安藤氏の教会で鐘があるのは初めてだったので新鮮でした。
夏に見に行ったことと、中庭は少々じめじめしているせいか、蚊が多くて刺されまくりました。。 '02.4.9
YKK津田沼セミナーハウス
YKK Seminar House
千葉県習志野市
東京以外の関東にある安藤建築は数少ないのですが、その一つです。
敷地全体を囲むような低層部と中庭を挟んで中に高層部があります。
兵庫の「ミノルタセミナーハウス」と同用途であるため建物も似た感じです。
高層部を裏側からみるとまさにそっくりでした。
中庭とそれぞれの建物をつなぐように複雑なスロープがつくられています。
中庭につくられたテラスが外のガラスから見えて、そこがすごく快適そうでうらやましかったです。
'02.1.22
ギャラリー野田
Gallery Noda
兵庫県神戸市灘区
線路沿いの台形の敷地に立つギャラリーとアトリエ兼用住宅である。
狭小な敷地という問題をクリアするため10mの吹き抜けを階段とブリッジが巡っています。
1階はバーであり、住居の台所・食堂も兼ねている。
2階~3階は二層吹き抜けのアトリエ、4階が大きな開口部を持つ住居である。
バーも閉まっていたのでもちろん中には入れませんでしたが、何度も雑誌などで見ていた
建物だったので中の様子が見えるようでした。 '02.3.22
兵庫県立大学看護学部
(旧兵庫県立看護大学)

College of Nursing,
Art and Science, Hyogo

兵庫県明石市
今のところ安藤忠雄がすべてを設計した唯一の学校ではないでしょうか。
看護大学という専門の大学であり、それほど規模の大きな大学ではないですが
安藤建築からすればかなり大規模に入ると思います。
どうしても敷地の関係や部屋の数を増やすため高層棟を設けなければならなかったのでしょうが
安藤建築ではあまり見られないような気がして新鮮でした。
低層部は長いスロープや吹き抜け、円形のスロープなど彼の得意とする手法がふんだんに使われてました。
ただ、裏側にまわると水が張ってあるのですが、そこの水がすごく汚かったのが残念でした。
'02.5.13
(追記)2004年から「兵庫県立大学看護学部」に変わっているそうです。
衣川さんから情報をいただきました。ありがとうございます。 '07.3.12
1994京都府立陶板名画の庭
Garden of Fine Arts
京都府京都市左京区
この名画の庭は、名画の造形と色彩を忠実に再現し、永く保存できる
ように作られた陶板画を展示した世界で初めての絵画庭園である。
水がベースとなっていて至る所に水が流れていて、そのなかを迷路の
ような道を歩き、絵画を鑑賞する。とてもおもしろい試みだと思った。
絵画はほぼ原寸大につくってあり、「最後の審判」(ミケランジェロ)は驚くほどの大きさである。
鹿児島大学稲盛会館
Inamori Auditorium
鹿児島県鹿児島市
ついに行ってきました鹿児島大学!見てきました稲盛会館!
稲盛会館の「稲盛」とは京セラの会長である稲盛さんから取ったもので、
鹿児島大学出身である稲盛さんがこの建物を寄付されたそうです。
安藤氏が提唱し続けていた球形ホールがこの建物で実現されています。
そして球体が建物から一部飛び出すように設計されたファサードが特徴的でした。
ホワイエ空間も彼が得意とするスロープがふんだんに使われた吹抜けの快適なものでした。
'02.8.19
サントリーミュージアム
Suntory Museum
大阪府大阪市港区
天保山ハーバービレッジに位置し創業90周年の記念事業の一つとして1994年11月
に創業の地・大阪に開館した複合文化施設である。海遊館の隣に位置している。
一階がミュージアムショップ、二階にはIMAXシアターと呼ばれる大画面の劇場がある。
地下に打ち放しの駐車場があるのですが、入り口がわかりにくかった。
二階は突然狭くなっていって行き止まりなところがあって変な感じであった。
二階から外のバルコニーに出ることができ、大阪湾が一望できるのがよかった。
(いちゃついているカップルも一望できたが。。)
マックスレイ本社ビル
MAXRAY Headquarters Building
大阪府大阪市城東区
交差点の角地に建物があるためにそれを避けるようL字型につくられたオフィスビルである。
照明器具のメーカーであるので入ってすぐの部分だけが公開されているがそれ以外は入れない。
公開されている部分は高い吹き抜け空間になっている。
道路に面した部分にできる限り開口部をとり、光を多く取り入れることに力を入れている。
エントランス部分にある小さなひさしがこぢんまりしていてかわいく、笑ってしまった。 '00.10.11
大阪府立近つ飛鳥博物館
Chikatsu-Asuka Historical Museum
大阪府南河内郡 1996年建設業協会賞(B.C.S.賞)
古墳文化の公開、展示、研究を目的としたセンターとなる博物館である。
この博物館の構想はこれまでの博物館とは異なっており、
単なる出土品を展示するだけの施設ではなく、新しい試みとして、
環境として周辺に点在する古墳群全体をそのまま見せようとしている。
そのため建物は、そこから出土地域全体を一望できるようなひとつの丘として考えられた。
展示物は、スロープを回りながら見学していくようにできており、
「木の殿堂」と似た感じではある。
屋上から降りていく階段は晴れている日に行くととても気持ちがよくてよかった。
しかし、外に意味のない階段(計画段階ではあったのかもしれないが。。)があって、
階段の先は草むらが茂っていてわけが分からなかった。
兵庫県立木の殿堂
Museum of Wood
兵庫県美方郡
木の殿堂は、「森と海と太陽」をテーマにし、森や木の良さを表現する
民家や植生を展示した建物である。
安藤=コンクリート打放しといった僕のイメージを打砕いてくれた作品。
真ん中の水をたたえた池の上を渡るのがとても気持ちよかった。
紀陽銀行堺支店
Kiyo Bank, Sakai Branch
大阪府堺市
堺の阪堺電車の駅のすぐ近くにある銀行の支店である。
銀行の支店なので小さいものかと思ったらすごく大きくてびっくりしました。
しかも四角く真ん中の空間がくりぬいてある。遠目で確認すると庭園化されているようである。
窓口業務は円形のガラスの部分であろうと思われるが、休日だったので幕によって遮られていた。
直方体の部分は開口部が中空部に向かってのみなので、内部は明るいのか心配になった。
しかし、なんて贅沢な銀行なんだろうと思った。 '01.2.22
成羽町美術館
Nariwa Museum
岡山県川上郡成羽町
大原美術館のある倉敷から一時間ほど北へ車を走らせるとある美術館である。
児島虎次郎の出身地ということで彼の作品が展示されてある。
外の環境を建物内部に取り込もうという試みが見られる。
彼の特徴である水をはる事も忘れてはいないが、
いつも以上に親水性を大事にした設計になっていてよかった。 '99.9.13
日本橋の家House in Nipponbashi大阪府
大阪の住宅や店舗などが混在する雑多なエリアにつくられた併用住宅である。
間口が2.9m、奥行きが15mというウナギの寝床状の敷地に建っており、
道路以外の三方は建物に囲まれています。
4階建ての建物は、1階が店舗、2~4階が住宅になっていますが、
2階にほとんどの機能を集約し、3・4階はほぼ寝室のみとしています。
道路側のファサードはガラス面とし、ガラスに面した2~4階を吹き抜けとして
光を最大限に取り込む設計がなされています。さらに、3、4階に中庭を設け、
奥に長い建物の各部屋に光が入るように計画されています。
ただ、住吉の長屋パターン(?)で、寝室には中庭に出ないとアクセスできないという
プランになっています。 '13.5.11
1995大山崎山荘美術館
Oyamazaki Villa Museum
京都府大山崎町
関西の実業家、加賀正太郎によって建てられた山荘。
ここは現在、大山崎山荘美術館として公開しており、
安藤忠雄の設計による新館が併設されている。
新館は、旧館に隣接して直径13mの円筒の展示空間を埋設したもので
その展示空間にはモネの「睡蓮」が展示されている。
奈良市写真美術館のように周りの環境と調和するように設計されていて
庭から見る新館が場違いさをあまり感じさせずよかった。
播磨高原東小学校・中学校
Harima Kogen Higashi
Primary School & Junior High School
兵庫県新宮町
播磨科学公園都市につくられた小学校と中学校である。
小学校が1995年、中学校が1997年につくられています。
まるで左右対称につくったかのように似通った学校が並んでいます。
どちらもV字型の列柱と円形の体育館による構成である。
これから発展するのかもしれないですが、そんなに子供がいるとは思えないこの都市に
これだけの施設が必要なのか?と思ってしまった。
どうせ隣同士にあるんならプールとか体育館は共有してもよかったのでは。。 '02.10.25
長良川国際会議場
Nagaragawa Convention Center
岐阜県岐阜市
長良川のすぐ近くにつくられた「世界イベント村ぎふ」という場所にある国際会議場である。
この建物は正面からみるといつもの安藤建築なのですが、裏の庭のほうにまわると巨大な卵が建物に
貫入していることが分かります。これが会議室となっています。
僕はこの卵型を大変気に入っているのですが、この手法を他の建物に使っているのは
鹿児島の大学施設ぐらいではないでしょうか?
そして中にはスロープで上っていく、得意の吹き抜け空間が広がっていて気持ちいいです。 '01.11.29
綾部工業団地交流プラザ
Ayabe Community Center
京都府綾部市
京都府北部の工業団地内につくられた施設である。
企業や地域の人々の交流・レクリエーションを目的として建設されたそうです。
建物は周囲の環境を配慮して斜面に埋め込む設計になっています。
池に向かってはり出した多目的ホールからの景色がとても素晴らしかったです。
周囲も芝生公園や散策路になっていて、自然を楽しめるようになっています。
池の対岸から見た姿は同年に竣工した大山崎山荘美術館を思い出させました。
受付のおばさんに建物を見にきたと言ったら、おばさんがやたらと安藤建築に詳しくてびっくりした。
'02.6.22
五條市立文化博物館
Museum of Gojo Culture
奈良県五條市
奈良県には安藤忠雄の建物は無いと思っていたらありました。
しかもとんでもなく山の中に。。 車が無かったら行けません。
五條に住んでる友達もあんなとこ行かないと言ってました。
通称「五條バウム」と呼ばれるだけあってバウムクーヘンみたいです。
バウムクーヘンを横にして一部分をナイフで切り取った感じです。
そして真中の空洞部が中庭になっています。「木の殿堂」と形や造りは似ています。
横になぜか打ちっぱなしの茶室があります。
そして展示物は五條の歴史に関するもののはずなのに映像展示室は北極の映像だった。。。
宇ノ気町立金津小学校
Kanazu Elementary School
石川県かほく市
宇ノ気町(現在は市町村合併によりかほく市)の丘の上につくられた小学校である。
宇ノ気町出身である西田幾多郎さんの学問に傾倒していたことから設計を引き受けたそうで、
2002年には「西田幾多郎記念哲学館」の設計も安藤さんが行っています。
高低差のある斜面を利用した校舎配置になっていて、RCによる教室棟と木構造による
インパクトのある外観を持つ体育館から構成されています。
平面計画はオープンスクール型で、トップライトなど多くの採光による開放的な内部空間と
なっています。
見学に行った時、すれ違う小学生がみんな挨拶してくれました。
都会の小学生は知らないおっさんにそんなことしてくれないので嬉しかったです。
'05.4.24
1996ギャラリー小さい芽
兵庫県西宮市
震災によって全壊した木造住宅の跡地に建てられたギャラリーです。
87㎡の小さな敷地を有効に使った設計である。
二階はギャラリー、一階はくつろぐ空間になっていて庭ももうけられており
様々な植物が植えられてある。
大きな窓を庭に向かって開くことができ、とても開放的なスペースにもなっている。
全く狭さを感じさせない設計であり、住吉の長屋を思い出した。
大阪港国際フェリーターミナル
大阪府大阪市
南港につくられた国際フェリーターミナルである。
中国の上海と定期フェリー航路が結ばれているそうである。
寂しいところにぽつーんとあり、進入禁止になってました。
真ん中に円筒の芯を持った逆円錐型の建物で、ガラス張りになってます。
海側からみるとガラス部分のみが見えるので結構かっこいいと思うが、
裏側から見るとお間抜けな感じがしました。
なんとなく丹下氏の「静岡新聞・放送東京支社」を思い出しました。 '02.1.4
1997横倉山自然の森博物館
The Yokogurayama
Natural Forest Museum

高知県高岡郡越知町
横倉山における牧野富太郎博士の功績を展示した博物館です。
牧野博士は植物学の基礎を築きあげたひとです。
屋上にでると横倉山が綺麗に見えます。
いつものように打ちっぱなし、水、大階段があります。
水の張った水面に向かってガラス張りになっており
展示室から外の綺麗な景色が見れるのは良かった。
前から思っていたのですが、打ちっぱなしのトイレは寒々しい。。
マグノリア
Magnolia
兵庫県神戸市東灘区
震災後につくられたマンションです。
「マグノリア」とは木の種類で、建物の周りや3、4階にたくさん植えられています。
最上階に住む人はどうやら庭付きになるようでした。
もちろんマンションなので中には入れませんでしたが、外から廊下をちらっとのぞくと意外に殺風景でした。。
斜めにグランドレベルより下がっていくように入る駐車スペースが天井も低くて入りにくそうでした。
さらにその奥のほうに小さく駐輪場がさみしそうにありました。 '01.8.23
TOTOセミナーハウス
TOTO Seminar House
兵庫県津名町
大阪湾に面した高低差100mという断崖にたつ保養所、研修所である。
建物の入口が最上階にあり、8層の建物を複雑な動線を進むことによって
次第に海に近づいていくという設計がなされています。
プールからの眺めが最高だそうです。(中には入れませんでした。。)
TOTO関係の人しか基本的には泊まれないそうです。残念。。 '02.1.15
小海町高原美術館
Koumi-machi
Kogen Museum of Art
長野県小海町
安藤の建築はほとんどが西日本に集中していますが、
これは珍しく長野県の山の中にある高原美術館です。
円形につくられた展示室、光の差し込む回廊等から成り立っています。
回廊の光の使い方はかなりよかったです。
パンフや半券をみると「設計者 安藤忠雄」とでかでかと書いてある。。
この建物の横に展望台のようなものがあったので上ってみると、
景色など全く見えず、ただ美術館が上から見下ろせる。
わざわざそのためだけにこの展望台をつくったのだろうか? '99.10.16
1998織田廣喜ミュージアム
Daylight Museum
滋賀県蒲生郡日野町
滋賀農業公園「ブルーメの丘」内にある織田廣喜の美術館である。
自然採光のみをつかった美術館であり、閉館時間は日没までである。
円弧状になった建物に絞った切り口から入ってくる光が内部を気持ちの良い空間にしている。
日の出ている間に外で絵を描き、
日が暮れると寝るという織田の生活をそのまま表現しようと試みている。 '99.9.12
(追記)yumeyaさんからの情報により2005年11月27日で閉館してしまったことが分かりました。
いい美術館だったのに残念です。。 '06.4.12
(追記2)Oさんからの情報で、2007年5月に「ブルーメの丘美術館」として再オープンしていたことが
わかりました。再活用されてよかったです。 '08.4.24
エリエール松山ゲストハウス
Elleair Matsuyama Guesthouse
愛媛県松山市
大王製紙のゲストハウス及び収集した絵画を展示する美術館である。
松山市内から山道を走り回ってようやくたどり着きました。
古城をイメージして設計されたという建物は、塔状の部分はゲストの宿泊施設になっていて
低層部分に美術館がつくられています。
ビュッフェやローランサン、シャガール、ピカソなど一流の絵画が展示されているにもかかわらず
無料というのはすごい!さすがエリエール(笑)
地下一階につくられた喫茶コーナーに座って滝のある中庭をみるとすごく快適でした。 '02.1.9
渡辺淳一文学館
Junichi Watanabe Memorial Hall
北海道札幌市
松山のゲストハウスと同じ大王製紙のつくった、渡辺淳一の記念館である。
外観は雪面に片足で立つ白鳥をイメージして設計したそうです。
内部空間はこの後に設計される「司馬遼太郎記念館」にもつかわれる壁一面の書棚が
特徴的である。コンクリに木の書棚はとても映えます。
見学しているとちょっと邪魔に感じた斜めのガラスの壁は、平面図を見てなぜこれを立てたか
理解できました。
渡辺淳一氏は、書く小説もドロドロしたものが多いですが、彼の人生が一番ドロドロしているようです。。
'02.7.31
ダイコク電機本部ビル
Daikoku Denki Headquarters Building
愛知県春日井市
ダイコク電機という会社の本社である。
特徴的なのは、道路を挟んで建物と反対側に塔状の立体駐車場があることです。
コンクリート打ち放しの2本の塔は、この建物のランドマーク的な役割を果たしています。
建物本体も、お椀形のエントランスなど、複雑になっています。
敷地自体が入り組んでいるためなかなか建物の近くに行けませんでした。 '02.4.11
マリナージュ芦屋
兵庫県芦屋市
芦屋浜につくられた高層の集合住宅である。
「安藤忠雄の建築」というイメージを膨らませてこの建物を見に行くとすごく拍子抜けします。。
僕は見たとき「うそやろ?」と思いましたが、調べるとやはり安藤氏の設計である。
なにか設計上の束縛が働いたのでしょうか?それが原因か分かりませんが売れ残ってるそうです。。
でも今、大階段とコンクリの柱によるピロティの写真を見ると結構かっこいいなあ、と思いました。 '01.12.17
1999西宮市貝類館
Shell Museum of Nishinomiya City
兵庫県西宮市
世界中の貝を集めた博物館である。
ヨットの帆をイメージしたシェル型の吹き抜けの展示室になっている。
横に公民館をつくっておりその二つの建物のあいだに水を張って堀江謙一のヨットが
展示されている。どちらの建物もあいだの水面に対して大きな窓をつくってあるためよく見える。
二つの建物のそれぞれのエントランスを60mのコロネードでつないでいる。
彼の建物にしては珍しく展示室に水色が使われていたのが印象的だった。
コロネードにうつる水面の光の反射がとてもきれいである。 '00.3.24
南寺
Minami-Dera
(Art House on Naoshima)

香川県直島町
直島・家プロジェクトNo.2として計画された建築物である。
アメリカの芸術家ジェイムズ・タレルの作品を展示するために設計された。
コンクリは使わず木造による建物で、黒色で落ち着いている。
中に入ると真っ暗で壁を手探りで進み、中で10分ほどずっと目をあけて待っていると
ボーっと作品が浮かび上がってくるという仕掛けである。 '01.5.22
谷町の住宅
House in Tanimachi
大阪府大阪市
谷町にあるテナントスペースを持つ住宅である。
入口及び表札が2つ別々にあったので住宅も2戸あるようです。
あるホームページで紹介されていたので見に行ってきました。
特徴的なのは上空に飛び出しているガラスの箱で、これがファサードをかなり印象付けてます。
夜になったら室内の光によってガラスの箱が浮き上がるのでしょう。
ただ、中にいる人は丸見えになってしまうけど。。
さらに奥の部屋とこのガラスの箱は中庭のブリッジを通ってアクセスできるようでした。
これはまるで住吉の長屋じゃないの?と思いました。。 '02.6.6
(追記)suki09さんのおかげで1999年竣工だということがわかりました。ありがとうございます。
'02.10.8
朝日新聞岡山支局
岡山県岡山市
大通りに面して立つ朝日新聞社の建物である。
1階部分が駐車場、2階がオフィス、3階がギャラリーになっています。
道路に面して立てられた壁と建物との空間に階段を作り、そこを上って内部にアプローチします。
2階にはオフィス空間を少し削ることによって庭園をつくり出しています。
裏側の道路にまわってみると、同じようなデザインで、ほぼシンメトリーになってました。
'02.2.19
2000淡路夢舞台
Awaji-Yumebutai
兵庫県淡路島
関西空港建設のために土を取った跡地の自然を取り戻すことを計画に盛り込んだ環境にやさしい
博覧会、淡路花博の会場及びホテル、会議場等の施設である。
100万枚の貝殻を敷き詰めて話題になった貝の浜、ガラスの直方体が交差する温室、100段の花壇、
ウェスティンホテルと付属する「海の教会」、野外劇場、フォーラム、国際会議場など安藤建築の集大成である。
建築の勉強をするには最高のロケーションである。
心配なのは、博覧会後はどうなっているのかです。淡路島で国際会議がそんなにあるのか?
そして、ホテルの利用者はいるのか?ということです。
たまたま博覧会後に行く機会があったのですが、やはり人は全くいなくて寂しい風景でした。。
'02.2.7
南岳山 光明寺
Komyo-ji Temple
愛媛県西条市
ベイマツ集成材の方形の本堂が特徴的なお寺である。
1520年からという由緒あるお寺だそうで、所々にもともとあったであろう灯篭などが
置いてあります。
コンクリ打ち放しの客殿や礼拝堂に囲まれた湧水を引き込んだという池のまんなかに
本堂が浮かぶように建っています。
その本堂をぐるりと見るようにして池の周りを歩いてから本堂入り口にたどり着きます。
内部は格子状の柱の間から差し込む光がとても美しい感動的な回廊を通り
約100畳の内部に入ります。
雑誌などを見ていたら木組みの本堂がたくさん載せられていたので、
本堂以外は特に見所はないと思っていたのですが、客殿などコンクリの建物も
とても美しい設計でした。 '02.8.29
豊栄市立図書館
Toyosaka City Library
新潟県豊栄市
市制施行三十周年事業の一環としてつくられた市立図書館である。
円形の皿のような大屋根が特徴的な図書館である。
内部は吹き抜けになっているようですが、僕がここを訪れたのは不覚にもオープン数週間前の
2000年10月でした。。したがって建物は完成していたのですが、まだ外構工事中でした。。
「オープンしたらすぐにもう一度ここに来ると誓って約2年ですが、未だ行く機会に恵まれていません。
やはり関西から新潟は遠いです。。 '02.6.13
(追記)とっくに完成後の見学に行ってたのに写真の更新が遅れてました。 '07.3.17
海の集合住宅
兵庫県神戸市
神戸の工場跡地である東部新都心につくられた復興住宅団地である。
基本的なイメージは「マリナージュ芦屋」と似た感じですが、特徴的なのは
スカイガーデンと名付けられた共用テラスが最上階につくられていることです。
まるで建物に箱型の穴を開けたかのようなデザインで、まんなかに円柱が1本立っています。
面白い空間だなあと思い、そこまで階段を上ってみましたが立ち入り禁止になっていました。
なんで入ったらあかんねん!って俺住民とちゃうからしかたないけど、
子どもが遊ぶと危ないとかそういう理由なんでしょうか。。
あとびっくりしたのは超高層もあるということで、安藤氏もそんなの設計するんやなあ、
とふと思いました。 '03.8.27
THE QOLビル
愛知県名古屋市
名古屋につくられた複合ビルである。1~3階にテナントが入っていてそれ以上は居住スペースです。
正面から見ると真ん中に階段がつくられていて、それを上ると中庭になっていて
それを囲むように階段や通路が配置されてます。
いたってシンプルなつくりになっています。感想はマリナージュを見たときと同じような感じでした。
'01.12.26
(追記)Norikoさんの情報により2000年3月竣工だと分かりました。ありがとうございます。
'02.12.2
2001大阪府立狭山池博物館
Sayamaike Historical Museum
大阪府狭山市
狭山池は日本最古のダム式のため池で、その歴史や構造を展示した博物館である。
オープンが3月28日で、その直後の日曜日に行ったのでカメラを持った人がたくさんいました。
さすが安藤忠雄の建物は見学に来る人が多いんだなあ、と感心してしまった。
建物は基本的には水の回廊や円形広場とはっきり言って淡路夢舞台と同じである。
巨大な堤(つつみ)や樋(ひ)が展示されていたり、取水塔が置いてあったりと面白く勉強になった。
ただ、オープンしたばっかりなので水漏れなどがひどく、入ってすぐの「土木ランド」も電気系統の故障で
見学不可能になっていました。 '01.4.4
アランジアロンゾビル
Aranzi Aronzo Building
大阪府大阪市
今注目の町、南船場にできたアランジアロンゾのビルである。
1階、2階が店舗、地階が喫茶店になってます。
アランジアロンゾとは、絵本でおなじみのキャラクターであり、そのグッズがたくさん売ってます。
たしかアランジアロンゾの本はベネッセから出てたような気がするので、
そこらへんのつながりからこの建物の依頼があったのでは?と個人的に考えています。
ファサードは格子状分断してあり、その間に透明ガラスとすりガラスをはめこむことによって
表情をつくりだしてます。
最後に、僕はアランジアロンゾの「わるもの」が大好きです(笑) '02.2.12
ミュゼふくおかカメラ館
Fukuoka Camera Museum
富山県福岡町
富山県で初の安藤忠雄設計の建築物である。
外観は西宮貝類館のような形であるが、内部に入ると全然違う空間でした。
4分の1の円筒形に、斜めに貫入した光のスロープによる箱が、
展示空間や動線を面白くしているのがこの建物はよく分かって楽しかったです。
カメラを通じて、科学技術の進歩など学ぶ施設だそうであるが、なぜ福岡町にカメラ館なのか?
という疑問は結局解けませんでした。。 '01.12.6
司馬遼太郎記念館
Shiba Ryotaro Memorial Museum
大阪府東大阪市
司馬遼太郎氏の自宅と庭伝いに一体化されてつくられた記念館である。
散策道を歩きながら記念館にアクセスするのですが、その途中で生前のままに保存された
司馬さんの書斎を窓越しに見ることが出来ます。
記念館は1階と地階からなり、高さ11mの吹き抜けの壁面に3400ほどの書棚が張り付いており
ここを安藤氏は司馬遼太郎の頭脳をイメージして設計したそうである。
この吹き抜け空間に光をとりこむガラスがいつものすりガラスとは違ったものが使われていて
めずらしいなあ、と思いました。
外観は織田廣喜ミュージアムと似てましたが、裏にまわると個人住宅の入口のようでもありました。
'02.3.12
フォレストプラザ表参道
東京都渋谷区
安藤氏によって建替えが決定した同潤会の裏側につくられた集合住宅である。
少しの斜面地につくられた建物で、下から見ると段々に折り重なるようです。
同潤会との間の道路に面した1階部分は商業施設が入っていて、集合住宅へのアクセスは
騒がしくない裏側からになっています。
何かで読んだのですが、同潤会の建替えを行うときに同潤会の住民が一時この集合住宅に
住むということでこれが建てられたらしいです。 '02.7.2
(追記)正式名称が「フォレストプラザ表参道」と分かったので「同潤会裏の集合住宅」から
名称を変更しました。 '06.11.23
ユニバーサルシティ駅
Universal City Station
大阪府大阪市
USJのオープンにあわせてつくられたUSJの玄関駅である。
大阪に遊びに来た人が一番よく目にしている安藤建築ではないでしょうか。
海に近い場所ということもあって駅舎の形態は船をモチーフにしたものになっています。
白い布状の樹脂で駅全体が覆われた幕構造の屋根が船の帆を思わせます。
改札を入ってホームに降りる階段に挟まれるようにデッキが張り出しており
そこが駅構内のカフェになっていました。
ただ、駅を出たら目の前にはシティウォークがあるので、別にわざわざそこの
カフェに行く人もいないんじゃないかなあ、なんて思ってしまいました。 '04.9.28
国際芸術センター青森
Aomori Contemporary Art Center
青森県青森市
青森につくられたアーティストの創作環境や芸術鑑賞の場としてつくられた施設である。
周囲の環境を生かし、地形の起伏をそのまま残して建物を自然に埋没させる
「見えない建築」をコンセプトに設計されています。
円形の屋外ステージを含んだ展示棟と、谷に橋をかけるようにつくられた直線の
宿泊棟と創作棟から成り、自然の遊歩道を歩きながらそれぞれの建物にアプローチ
するようになっています。
駐車場から展示棟に向う歩道ある木のトンネルが美しくてよかったです。 '03.4.22
2002アレックス
Alex
兵庫県神戸市中央区
アレックスという世界展開を行っている美容関係の会社の本社ビルです。
2001年12月にオープンと書いてあったので12月に行ったら開いてなかったので
2月に行くとようやく開いてました。(オープンは1月だったようです。)
1階及び地下がヘアサロンになっていて、4階にエステサロンがあります。
建物は直方体に円筒を貫入させたもので、外観はシンプルです。
左側面に円形のくり抜きが見えて、そこが吹き抜けになっているようでした。
(現在は幕がかかっていて見えなかったです。)
ただ、窓のサッシュなどが青色であることと、奥に住居(?)があって、
2階部分によく分からないものが増築(?)されていて、なんか胡散臭いです。
少し駅から離れているのですが、送迎も行っているみたいなので
女性の方は一度髪を切りに行って、内部の様子も見てきて教えてください。 '02.2.17
宝塚温泉
Takarazuka Spa
兵庫県宝塚市
宝塚にできた温泉施設で、水着で入るバーデンゾーンと浴室があります。
屋上には温水プールもつくられています。
建物は、基本が直方体に正三角形を貫通させた形であり、
カフェレストランなどがある円形の空間もくっつけた複雑な形になっています。
できたてにもかかわらずコンクリの仕上げが粗かったように見えたのですが、どうなんでしょう?
一般で土日に行くと1300円と割高であり、(宝塚市民は300円安い)
その値段で施設がこの内容では満足できないと思いました。。 '02.2.25
(追記)2002年1月にオープンしたばかりというのに、2003年7月からしばらくの間閉館する
という記事が新聞に載っていました。理由は人件費が予想以上にかかってしまい
赤字になっているからだということらしいです。再開することはあるのでしょうか。。 '03.5.19
(追記)2004年9月29日に「ナチュールスパ宝塚」という名称で再オープンしました。
経営が以前の第三セクターからJTBグループの会社に委託することになったそうです。
'04.9.29
灘浜ガーデンバーデン
Nadahama Garden Baden
兵庫県神戸市
神戸製鋼によってつくられたプールと銭湯である。
敷地の多くを草木の生える公園のような状態にして、そこに埋まるようにして
低層の二つの建物が並んでいます。
地下に降り地下道を通ることによってお互い行き来できるように設計されています。
自然を多くしたというコンセプトはすごくいいと思うのですが、実際に行ってみると
すごく狭いという感じを受けました。「宝塚温泉」でも結構狭いと思ったのですが、
ここはそれ以上です。プールは特に狭くて大変でした。
値段も結構高めです。会員(無料)になるとその日から割引されるのでぜひ会員に
なりましょう(笑) '02.9.5
四天王寺高等学校
Shitennoji High School
大阪府大阪市天王寺区
高等学校の校舎の増築である。
僕は大阪の学校のことを全く詳しくなかったので知らなかったのですが、
この学校はすごく優秀な学校だそうです。
屋上を見上げると「大手前女子大学アートセンター」などにみられたY字型の柱があり、
何かあるんだろうなあ、と想像しましたが、もちろん中に入れてもらえないので
何かわからないのが残念でした。。
道路や寺に面した窓はすべてすりガラスになっていて、全く中の様子は分かりませんでした。
すごく閉鎖的な校舎ですが、安藤建築らしいといえばらしいんだよなあ。。 '02.4.17
兵庫県立美術館「芸術の館」
Hyogo Prefectural Museum of Art
兵庫県神戸市
阪神大震災の復興のシンボルとして計画された新美術館である。HAT神戸内にあります。
村野藤吾氏設計の兵庫県立近代美術館の収蔵品をこの美術館に移しています。
ガラスの箱を三つ並べ、その間を広場にして展示室以外の空間を広くとってあります。
外壁に重厚感のある石をはりつけてあるため、
コンクリの建物というイメージがかなり薄くなっていて
安藤氏の建物じゃないようにも感じてしまいました。
それから安藤建築に特有であった展示空間の複雑な動線も、
この美術館ではあまり感じられず期待はずれな感がありました。 '02.5.27
(追記)神戸メリケンパークオリエンタルホテルが、
ここを会場にしたウエディングを行うことになりました。
美術館側がエントランスホールや海を望める屋外広場などを無償提供するそうです。 '04.9.27
アウディ本社ビル
東京都世田谷区
自動車のメーカー、アウディの本社ビルである。
四角い箱型の建物に斜めに立てられた柱と、天井を突き破って飛び出した2本の柱による
浮遊感を感じさせるデザインが特徴的である。
シンプルな設計で、コンクリがあまり目立たないようなので、安藤建築っぽさがあまり感じられない
建物でした。どうも東京の安藤建築は関西のと違ってあっさりしたものが多いと思うのは
僕だけでしょうか? '02.6.10
COCUE
東京都渋谷区
代官山に出来たコキュのオフィスである。
代官山のメインの通りから少し入ったところにたってます。
この建物が出来た当時に一度見ていたのですが、すごくシンプルだったので
安藤建築っぽいけど違うかなあ、と思いきっちり見学せずに帰ってしまい
後で安藤建築だと知ってじだんだ踏んだ建物です。
今回久々に東京に行き、ようやくしっかり見てきました。
感想はやはり「シンプル」です。複雑な動線はおそらくないと思われました。
一階部分はスリガラスになっていて、逆に二階は中がよく見えました。
見に行ったときは二階で会議をやっているようでしたが、テーブルと椅子だけで
他に何もおいてないようで殺風景でした。。 '02.10.21
国際子ども図書館
International Library of
Children's Literature
東京都台東区
上野にある旧帝国図書館(1906年)の保存と再生計画によりつくられた子ども図書館である。
旧の施設の中に新たなガラスブロックを貫入するという奇抜な発想である。
ガラスブロックにより、元々は外壁だった部分が内部空間として生まれ変わっていて
時代を経てきた外壁を肌で感じることが出来るようになっています。
図書館部分は木を多用した温かみのある構成になっていて、
サークル状の展示ブースは必見です。
また、建物裏側に整備された庭も快適な空間でした。
初めて訪れたときは一部のみ開放されていてほとんどが工事中だったのですが
ようやく全面開館してから来ることができました。 '02.11.24
アサヒビール神奈川工場神奈川県南足柄市
大山崎の美術館などでも関係のあったアサヒビールの神奈川工場です。
安藤氏が設計したのは、ゲストハウスやビール園といった建物と施設内の庭園などです。
庭園は1300本の桜を植えており、淡路夢舞台や四国村などでみられた水が流れる広々と
した快適な場所でした。僕が見学に行ったときは季節が違いましたが、
春は花見をしたら美しいだろうなあ、と思いながら歩いていました。
メインの建物は「豊岡中学校体育館」などでも見られた逆円筒形になっています。
内部はRCの円柱が並ぶ安藤氏らしい落ち着いたエントランスホールが良かったです。
ビールの製造過程を一通り見学させてもらって、最後にビールを試飲させていただいたのですが
そこで説明をしてくれたお姉さんに、「安藤さんの建築を見に来たんですか?」と聞かれ
「そうです」と答えると、「このゲストホールにある時計ひとつ変えるだけでも
安藤さんの許可がいるんです・・・」と複雑な表情で説明されました。 '04.4.1
四国村ギャラリー
Shikoku Mura Gallery
香川県高松市
元々は今年のゴールデン・ウイークには開館する予定だったのが11月になってしまった
四国村内のギャラリーに行ってきました。
四国村自体は古くからある歴史体験村みたいなところですが、
そこが所蔵している絵画や彫刻を展示保存する施設です。
四国村自体が屋島という高い場所にあるため、
眺望の良い場所にこのギャラリーもつくられています。
メインは建物というよりは斜面地につくられた庭でした。斜面を利用して水を
多く流していて、淡路夢舞台を思い出させるものでした(貝はないですけど。。)
建物は斜面に平行に細長い箱型で、真中に煙突のように楕円形の円筒が飛び出ています。
この部分を中から見上げるとユネスコの施設のように隙間から光が差し込んでいました。
'02.11.25
南船場在宅ワーク型住宅
大阪府大阪市
大阪市や都市公団が推進している「船場デジタルタウン構想」に基づいてつくられた
SOHO型住宅である。
SOHOとは「スモール・オフィス・ホーム・オフィス」の略で、在宅で仕事(IT関係)が
可能なように大容量のLANを導入しています。
住宅の玄関とは別に入口をとった「フリールーム」という部屋をつくったタイプも
この建物には導入されています。
1・2階には店舗と真中を通り抜けられる回廊を設け、3階以上は居住スペースにしています。
公団による建物であるため、かなりシンプルに出来ています。
安藤さんに頼むメリットってどんなものなんでしょう? '03.2.13
西田幾多郎記念哲学館
Nishida Kitaro Museum of Philosophy,
Ishikawa
石川県宇ノ気町
宇ノ気町で生まれた哲学者、西田幾多郎の記念館である。
大階段によるアプローチを上ると展示室がある建物と、展望ラウンジや研修室が
入っている建物の二つが目に入ってきます。
二つの建物は円形の天窓を持つすり鉢状のホワイエでつながっていて
ホワイエの大空間は直島の美術館を思わせるものでした。
展示室は哲学についてCGなどを用いてうまく行っていて、
過去の世界の哲学者がテーマごとに語ってくれるのは面白かったです。
哲学する空間として一番奥まった場所に四方を壁に囲まれた空にだけ開いた
場所(安藤氏得意の空間と僕は思いました)があるのですが、
ここで考えている人(この場所の意味を理解する人)っているのでしょうか。。 '03.5.7
加賀市立錦城中学校
Kinjo Junior High School
石川県加賀市
加賀市にある中学校校舎の建て替えである。
UFOや宇宙船をイメージするようなラグビーボール型の楕円形をした2階建ての校舎で、
地元産の杉材をふんだんに使用しています。
内部に入るとびっくりするのが、木の空間が非常に多く、暖かみをすごく感じます。
中央に階段や吹き抜けのフリースペースを設け、それを囲むように教室群が
配置されています。
外観はなんともいえないですが、内部のこの吹き抜け空間はすごく美しいです。
驚きなのは全教室がLANで接続されていて情報化社会に対応したものとなっていることです。
最近の中学校では当たり前のことかもしれませんが、
僕らの世代には考えられないことでした(笑) '04.3.9
橋本ビル
千葉県柏市
千葉県柏市につくられたビルである。
ぽんさんから情報をいただきまして見つけることができました。ありがとうございます。
道路の隅切り部分につくられたガラスによる箱と、それに対して軸線をやや振った
RCによる箱が組み合わされて出来た建物である。
足回りの部分には竣工数年にもかかわらず、もう既に草が茂っていて
見た目にも良い感じに仕上がっていました。
ガラス部分の目地の入れ方は「宝塚芸術大学大学院サテライト」を思わせるものでした。
また、ガラスのコーナー部分につくられたサークル状のデザインは
「アウディ本社ビル」でも見られた手法でした。 '03.5.26
2003尾道市立美術館
Onomichi City Museum of Art
広島県尾道市
H15.1.11にリニューアルオープンした美術館である。
千光寺公園という山の上の公園内にあるため見晴らしがすごく良いところです。
元々の美術館は尾道市内にある西郷寺本堂を模した建物だったのですが、
それを一部残しながら、新館を安藤氏が設計しました。
旧館の前に新館を配置し、中央のエントランス部分を挟むように左右にガラスボックスを
つくり、その中のRCの箱が展示室になっています。
横から新館と旧館を同時に見ると、RCの箱と寺という不思議な光景が見れて面白いです。
'03.1.17
豊岡中学校体育館
Gymnasium,
Toyooka Junior High School

静岡県豊岡村
豊岡村唯一の中学校につくられた体育館である。
のどかな田園風景の中に突然あらわれた円盤のような建物で、遠くからでもよく見えます。
ポップコーンの入れ物のような二つの円筒の上に巨大な楕円形の屋根が架かっています。
隣にある中学校の校舎から学生は道路をまたぐようにアプローチするようになっていました。
逆三角形にスリットの入った乳白色ガラスによって不思議な外観となっていました。
この建物を見ているとRCの箱という安藤建築のイメージからは遠く、
「最近の安藤建築って変わってきたなあ。。」とつくづく思ってしまいました。
'03.7.29
野間自由幼稚園
Noma Kindergarten
静岡県伊東市
伊東市の中心にある昭和23年開園の幼稚園の建替えである。
広い庭園の中に溶け込むように低層の園舎が長く伸びていました。
建物の三分の一が縁側になっていて、緩やかなカーブを描いています。
僕が見学に行ったときも子供たちは楽しく駆け回っていました。
いつになるのかわからないですが図書館の増築も計画されているみたいなので楽しみです。
うまく写真が撮れなかったので見づらくてすみません。。
どなたか縁側や内部の写真お持ちでしたら、いただけないでしょうか。お願いします。
'03.9.25
(追記)tsuyoshiさんから縁側と内部の写真をいただきました。ありがとうございます。
'04.3.9
宝塚造形芸術大学
大学院サテライト

大阪府大阪市
なぜか大阪の繁華街、梅田につくられた宝塚造形大学の別館(?)である。
一等地であることも原因だと思いますが、ビルのようにそびえています。
全面ガラス張りの建物で、光の設計をジェームズ・タレル氏が行ったそうです。
今回の見学は昼間だったのですが、夜の建物も今度見に行きたいと思います。
建物の周りをぐるぐる回って見学していたら警備員の人が入口に出てきて
入ってこないように監視していました。
中に入ってみたいですが、関係者以外入れないのは残念です。
今から学生になるわけにもいかないし。。(笑) '03.4.3
4m×4mの家
4×4 House
兵庫県神戸市
最近最も話題になっていた安藤さん設計の住宅建築である。
雑誌「ブルータス」の「有名建築家があなたの家を建ててくれます」という特集によって
実現した小住宅である。
立地は海を遮るものなく眺められる海岸沿いの土地であり、
そこに1辺4.75mのワンルームを積み上げたという面白い設計になっています。
ただ積み上げただけでなく4階部分は海側に1mほど飛び出す形になっていて
展望台のような印象を受けます。
当然ワンルームであるため、トイレに行ったりするのに階段をかなり上り下りしなくては
ならない不便さがあるようですが、雑誌やテレビで施主の話を見る限り快適なようです。
確かに遠くに瀬戸大橋も見える海際の住宅はすごくうらやましいです。
あまり個人住宅は紹介していないのですが、この建物はかなりメディアで紹介されていること、
それと紹介してほしいという要望が多数寄せられたので紹介してみました。 '03.11.27
CUE NISHIAZABU東京都港区
東京の都心、六本木ヒルズのすぐ近くにつくられたデザイナーズマンションである。
ちなみに「CUE」とは「きっかけ」という意味だそうです。
南北に細長い敷地に建っていて、接道が北の細い道路しかありません。
周りも建て込んでいるため、平面プランは中央に中庭を設け、それを挟むように
二つの建物が向き合うような設計になっているそうです。
(中に入れないので確認できませんでしたが。。)
道路から見える部分のファサードはスリガラスになっていて、
中の様子は分かりませんでしたが、上に箱が重なっていくようなデザインが
かっこよかったです。
10戸しかないそうですが、きっと即完売だったんでしょうね~。 '04.6.21
洛和グループホーム大山崎
京都府大山崎町
大山崎町につくられたグループホーム(痴呆対応型共同生活介護施設)です。
安藤さんが初めて設計した社会福祉施設だそうです。
住宅地がとぎれてきて田んぼが点々とあらわれだした静かな場所につくられています。
裏山の緑にRCのグレーが美しく映えていました。
箱形の建物にガラスの温室のような少し高さのあるボックスがくっついています。
遠くからでもみえるガラス内部の円柱がオブジェのようで美しかったです。
外観からはグループホームという印象はなく、デザイナーズマンションみたいです。
ちなみに道路を挟んで向かいにある「洛和ヴィラ大山崎」(特別養護老人ホーム)も
安藤さんが同時期に竣工した施設です。 '05.3.30
2004加子母村ふれあい
コミュニティセンター

Kashimo-Mura Community Center
岐阜県加子母村
岐阜県の山の中にある加子母村につくられた社会福祉施設である。
NHKのドキュメント番組でも紹介されていた建物です。
おそらく地元の木をふんだんに使った建物で、外観にも現れているV字型のブレースを
連続させてつくられた空間になっていました。
(多目的ホールには模型も置いてあるので構造がよく分かります。)
この建物はブレースの三角以外にも三角がデザインにかなり取り入れられており、
トップライトの形も三角になっていて、安藤建築でこれまで見たことがない部分が
かなり見られてちょっと驚きました。
基本的には平屋の建物ですが、一部二階建ての部分があって、
ここだけ鉄骨が使われています。
この部分の一階の階高が非常に低いんですが、これでいいんでしょうか。。 '04.6.21
地中美術館
Chichu Art Museum
香川県直島
このHPのちょうど1000作品になる建物紹介は安藤さんの話題作である地中美術館です。
ベネッセが安藤さんとともにこれまで「コンテンポラリーアートミュージアム」、「アネックス」と
つくり上げてきた建物に新たに加わった美術館です。
周辺の塩田風景を残すために建物は地中に埋められ、上から見ても開口部のRCだけしか
見えないんだそうです。
建物は3つのアートスペースから構成されていて、それぞれジェームズ・タレル、クロード・モネ、
ウォルター・デ・マリアの作品が展示されています。
タレルの部屋以外は自然光による展示になっていて、特にモネの部屋がすごくよいです。
白い面取りをした大理石を敷き詰めた空間は非常に静謐で気持ちがよいです。
なんとなく「マトリックス」の白い空間を思い出しました。
部屋の角も面取りした感じにカーブしていたのは安藤建築にしては珍しいと思います。
ウォルター・デ・マリアの部屋は神殿みたいになっていて、ちょっとやりすぎっぽいですが。。
僕が気に入ったのはこれらの展示室に至るまでのスロープ空間で、斜めに切られたRCの壁と
空の青、緑のトクサが独特の空間を演出していました。
と、ここまで感想を書きましたが、写真を見てもらうとわかりますが、建物内部は撮影禁止で、
入り口へのアプローチとチケットセンターしか写せません。
まずチケットセンターでチケットを買うのですが、そこで「作品には触れない」「撮影しない」
「係員の指示に従います」という内容に同意してサインまでしないと入館できないのです。
これはちょっとやりすぎじゃないでしょうか? '04.11.11
MKD10大阪ビル
MKD10 Osaka Building
大阪府大阪市
つうさんから情報をいただいた安藤建築の新作です。
大阪の中心部につくられた建設会社のオフィスビルである。
低層部分はオープンなスペースとしてセットバックしていて、上部のガラスの箱を
V字型の柱で支えているのが非常にダイナミックです。
建物側面を見てもV字が連続しているのでこの建物のテーマは「V」ですね(笑)
12月13日から業務が開始されたところだそうで、僕が見学に行ったときは
引越し屋さんが一生懸命、物を運び込んでいました。
安藤さんが最近設計した建物で、高層のオフィスビルは少ないので
なんとなく新鮮でした。最近は公共施設が非常に多いですからね~。 '04.12.19
葛塚中学校Kuzutsuka Junior High School
新潟県豊栄市
豊栄市の福島潟の広がる地域につくられた中学校である。
グラウンドを囲むように円弧状に広がる4階建ての校舎棟に円柱型の体育館が
つながった配置になっていて、平面的にはシンプルな計画です。
しかし、2階中央にピロティを設けているため、そこから持ち上げられた上階を見上げると
非常にダイナミックな造形が見えたり、校舎棟と直角に配置された建物の
連続するV字柱など、なかなか見所満載でした。
また、この建物は学校だけでなくコミュニティセンターの機能をあわせもっており、
メディアセンターやボランティア室、交流ラウンジなどが夜遅くまで開放されています。
元々あった学校を新たな場所に移転したので周りはのどかな場所で、
子供の教育には非常に良い環境でした。 '05.6.15
4m×4mの家Ⅱ
4×4 House Ⅱ
兵庫県神戸市
「4m×4mの家」の竣工約1年後にすぐ隣に建てられた住宅である。
Ⅰと線対称の外観になっていて、二つ並ぶ姿を見ると非常にバランスが良いです。
そしてⅠはRC造、Ⅱは木造という異なった構造によって対比するようにつくられています。
元々、隣にⅡを建てる計画があったわけではなく、クライアントから相談を受けた安藤氏が
この場所を薦めてⅡが実現することになったらしいです。
しかしうらやましいです。最上階に上ると目の前に広がる海を独り占めできるわけですから。
一つ個人的な興味としては、形は同じでも異なる構造や仕上げの二つの建物が
潮風などにさらされて時間を経た後にそれぞれどうなるのかが見てみたいです。
'05.10.22
(追記)解体されてしまっているそうです。あさいさんから情報をいただきました。
ふたつの建物の経年変化の比較を楽しみにしていたのですが、それはかないませんでした。
'14.12.2
東京アートミュージアム
Tokyo Art Museum
東京都調布市
調布市の仙川駅からほど近い通り沿いに最終的には安藤建築が6棟が並ぶという
通称「安藤ストリート」につくられた美術館である。
非常に小さな美術館で、三層吹き抜けの大空間中央に階段が設けられていて
壁に展示された作品を階段を上ることによって違う視点から眺めることが可能になっています。
壁面はトップライトやスリット状の開口部などを程よく設けられていて
外部の光を採り入れたり、外部空間を感じながらアートを鑑賞することができます。
最近の安藤建築は大きな建物が多いだけに、ここのような小さな建物を見ると
やっぱり安藤建築は小さい方が魅力的だということを再認識しました。 '05.11.25
ロック・フィールド
神戸ヘッドオフィス
/神戸ファクトリー

Rock Field Kobe Headquarters
/Kobe Factory
兵庫県神戸市
神戸市の港湾部にある「神戸コロッケ」などで有名な惣菜会社ロックフィールドの
本社屋及び工場である。元々はそごうの物流施設として使われていた建物を
ロックフィールドが買い取り改修して再活用しています。
5階部分を除却して4階建てとし、構造補強を行い、既存外壁の上に
ファインフロアというグレーチングみたいなものを全体に取り付けています。
1~2階部分を工場、3~4階部分をオフィスとしているため、メインエントランスは
3階にあり、敷地内に新たにつくられたRCのスロープ及びブリッジを通って
アプローチし、エントランスホールは既存建物から飛び出したガラスボックスとなっています。
非常に長い建物であるため、4階部分には長い光庭を設け、オフィス空間に
自然の光を採り入れるよう設計されているそうです。
4階はいいんですけど、1~3階部分はほとんど人口採光なのかなあ。。 '06.2.1
県立ぐんま昆虫の森 昆虫観察館
Gunma Insect World
Insect Observation Hall

群馬県桐生市
桐生市につくられた敷地約48haの自然学習施設「県立ぐんま昆虫の森」の核となる施設として
建設された昆虫観察館である。
野外劇場にもなる巨大な屋上大階段とその上に架けられたガラスドームによる建物で、
大階段の東側にはガラスドームとガラスの壁により形成された生態温室が設けられています。
これだけ劇的な使い方をした大階段は「近つ飛鳥博物館」以来久々だと思います。
見学者は3階入口から建物に入り、2階、1階と展示空間や温室を巡って下に降りていき、
1階出口から池を望む広場に出るという流れになっています。
通常の動線で見学すると屋上大階段に行くことはないため、階段には誰もいないのかと
思ったのですが、僕が見学に行ったときは小さな子供連れの親子がたくさんいて
大階段でお弁当を広げたりと、うまい使い方をしていました。
利用者が少なくてガラガラだという噂を聞いていたのですが、僕が行ったときは多数の人がいて
賑わっていたので安心しました。 '06.11.26
2005hhstyle.com/casa東京都渋谷区
原宿キャットストリートにつくられた輸入インテリアショップhhstyle.comの新館である。
同じ並びにある本店は妹島和世設計により2000年につくられています。
都計道路内にあるため、構造は鉄骨造もしくは木造の2階建てに限定されていることから
鉄骨造が選択されており、借地が5年限定と10年限定に分かれているために
10年部分に建物を計画し、5年部分を公開空地としています。
自由に折り曲げたような黒いスティールプレートによるボリュームと
規則正しく並べられたオリーブの木の緑の対比が面白いです。
妹島氏による本店の開放的なファサードとは対照的な閉じられた建物です。
内部はスキップフロアによる一つの空間となっており、外形がそのまま内部に
表れていますが、デッキプレートが仮設っぽさを醸し出していました。 '05.9.18
(追記)cyu-taroさんの情報により2007年6月で閉店することが分かりました。
しかし閉まるの早すぎ!! '07.5.31
(追記2)cyu-taroさんからの追加情報によりhhstyle.com/Limitedとして営業再開している
ことが分かりました。良かった良かった。 '07.9.12
2006さくら広場(門真)
Sakura Garden Kadoma
大阪府門真市
松下電器産業が自社所有の土地を桜の公園として整備し一般に公開したもので、
ここと千葉県習志野市につくられました。
これまで安藤さんが「桜の会・平成の通り抜け」などの活動を行ってきたことに
松下電器が賛同したことから始まったそうです。
旧本社があった扇形の敷地をひな壇状に整備し190本のソメイヨシノを植えています。
上部のひな壇には水が張ってあって、水に浮かぶように桜が配されていました。
出来たところなので桜はまだ若く、満開になるには数年はかかりそうですが、
成長した美しい公園を見られる日が来るのが楽しみです。 '06.4.17
表参道ヒルズ
Omotesando Hills
東京都渋谷区
表参道にあった同潤会青山アパートの建て替えであり、設計者が決まった段階から
話題を呼んでいたプロジェクトです。
表参道の並木よりも低くするため地上は6階までの高さに抑えてあり、
地下3階地上3階が商業スペース、その上部3階に住居スペースが設けられています。
表参道に沿って220mあるファサードはガラス面が連続していて、
多くの人から批判されていると思いますが、僕自身も実際表参道を歩いてみると
あまりに長く続く同じような立面はもうちょっと表情があった方がよかった気がしました。
内部は「スパイラルスロープ」と名付けられたスロープが6層の吹き抜けを囲むように
巡っており、そのスロープは表参道と同じ傾斜に設計されていて全長770mもあるそうです。
内部は非常に面白い空間で魅力的でしたが、どうしても場所を把握しにくい気がしました。
連続するスロープは層を理解しにくく商業施設としてはどうかとも思いましたが、
何度か訪れるとそれも慣れてくるのかとも思います。 
それと、東端に同潤会を復元していますが、徐々にツタが表面を覆いつつあって
何年か経つと味が出てくるんじゃないかと思われます。 '06.10.17 
新STEP
New STEP
香川県高松市
高松市中心部のアーケードに面して建てられた無印良品が入った建物である。
元々は1980年に安藤さん設計で「STEP」が建てられたのですが、
なぜか取り壊されてしまい、2006年に同設計者の設計により新たに建てられました。
前の建物は名称のとおり階段を中心とした建物だったのですが、今回は正面ファサードが
ガラスで覆われた箱形の建物になったため、STEPという名称の意味がなくなったような気がします。。
1、2階が店舗、3階がオフィスになっていて、中に入っても一見普通の店舗にしか見えませんが、
2階の一部を吹き抜けにすることで3階が少し見えるようにしているところにデザイン性を感じました。
でもやっぱり前のSTEPの方がよかったと思います。 '07.7.14
坂の上の雲ミュージアム
Saka No Ue No Kumo Museum
愛媛県松山市
松山市の中心部、城山公園に程近い場所につくられた美術館である。
司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」をテーマにしており、
主人公である正岡子規、秋山好古、真之が松山出身であることからここに建築されました。
安藤さんは「司馬遼太郎記念館」も設計しているので、ここも依頼されたのだと推測されます。
建物は三角形平面で、三角形の辺をグルグルと巡るようにスロープや展示スペースが
配置されています。
この建物は平面以外にも三角形が多用されていて、床面、机、トップライトなどに三角形が
みられました。 '07.9.12
200721_21 DESIGN SIGHT
東京都港区
六本木にある東京ミッドタウン内につくられたデザイン施設です。
ミッドタウン内の他の建物は南側に配置されており、北側は広大な公園となっていますが、
この建物だけは敷地北西の端に佇んでいます。
建物のほとんどが地下に埋められ、地上に現れている部分は傾斜した巨大な一枚鉄板が
ふたつ並ぶ特徴的な外観となっています。
ふたつの大屋根で覆われた建物は向かって右がデザイン施設、左がレストランとなっています。
いわゆる美術館のような収蔵品を持たず、三人のディレクター(三宅一生、佐藤卓、深澤直人)が
1つのテーマを扱って企画展を開催するというシステムを採っています。
このシステムは企画力が求められ、非常にリスクがあるようにも思われるので
今後の展開に興味があるところです。 '07.5.16
せんがわ劇場・
仙川ふれあいの家・仙川保育園

Sengawa Theater, Sengawa Fureai no Ie,
Sengawa Nursery School
東京都調布市
調布市仙川の通称「安藤ストリート」に建てられた公共施設である。
劇場、集会場、保育園が一体となった複合施設です。
配置としてはストリートに面して北から劇場、ふれあいの家、保育園と並んでおり、
ストリートの裏手(西側にある道路)に面して駐車場や搬入部、保育園の運動場などが
設けられています。
劇場のデザインはこの建物の南側にある東京アートミュージアムに
呼応するようなRC打放しとなっています。
ふれあいの家や保育園のファサードは南側がちょっと単調なのが
気になりますが、斜めの壁が貫入するダイナミックなデザインは良かったです。 '09.6.8
横浜地方気象台Yokohama Local
Meteorological Observatory
神奈川県横浜市
1927年に建てられた気象台の耐震改修及び増築工事である。
既存建物はアールデコのデザインが玄関まわりや頂部などに見られ、耐震改修は
外部にブレースなどが現れない設計がなされています。
逆に内部はおもいっきりブレースが見えちゃっていますが。。
増築部は既存建物の縦長窓や外壁の色調と調和するようなデザインとなっているので、
違和感がないのですが、安藤建築としてはインパクトが薄い気がします。
ただ、既存建物と増築部をつなぐガラスの通路部は安藤建築を主張していると思われました。
'12.12.20
2008グランディT梅田Grandee T Umeda
大阪府大阪市
安藤さんの事務所のすぐ近くに建てられたデザイナーズマンションです。
安藤事務所に近いだけあってこのエリアは安藤建築の集積地帯となってきてます。
地上7階建てで、1階がテナントスペース、2~7階が住戸となっています。
斜線制限によるものだと思いますが、6・7階のセットバックしていて、
この部分はメゾネットの住戸となっています。
側面から見ると空に向かって伸びる直壁がなんとなく面白い表情をつくりだしていました。
'08.4.24
東京大学情報学環・福武ホール
Interfaculty Initiativein Information
Studies Fukutake Hall

東京都文京区
東大キャンパスの赤門を入ってすぐに見える南北に長い建物です。
ベネッセ会長の福武さんの寄付により建てられたそうで、直島からの関係から
安藤さんに依頼されたと推測されます。
外観を見ると、ただひたすらRCの壁(「考える壁」と名付けられている)が100m続く
平屋の建物ですが、内側に入るとオープンな階段が地下深くまで続いていることが分かります。
南端にはカフェレストランがあって優秀(に見える(笑))学生さんがくつろいでいました。
'08.7.16
京阪電鉄中之島線なにわ橋駅
Keihan Railway Nakanoshima Line
Naniwabashi Station

大阪府大阪市
平成20年10月19日に開業した京阪電鉄中之島線の駅舎である。
中之島線は中之島駅から天満橋駅までをつなぐ約2.9Kmの区間で、新たに4つの駅が
新設されましたが、なにわ橋駅(の上屋)だけが安藤さんの設計になります。
円弧を描く壁面の内側はLEDを内蔵したガラスブロックになっていて、夜になると
LEDの光が鮮やかに浮かび上がるという仕組みになっています。
ただ、全ての出入口ではないのが残念です。
大阪市中央公会堂に近い出口だけデザインに気合いを入れたということでしょうか。。
'08.11.3
東急東横線 渋谷駅
Tokyu Toyoko-Line
Shibuya Station

東京都渋谷区
東急が新たに整備した渋谷駅です。
地下に巨大な「地宙船」と名付けられた長さ80m、幅24mの卵形空間を埋めていて、
安藤さんのアンビルト・プロジェクトである「アーバン・エッグ」がここで実現しています。
特徴的なのは改札のある地下2階から地下5階のコンコースまで3層を貫く楕円形の
吹き抜けが設けられていることです。
見に行って思ったことは意識して見ないと全体が卵形であることは分かりません。
改札から降りていくエスカレーターの部分が卵の殻で覆われたようになっていること
ぐらいで、模型とかを見てなかったら気づかないかもしれません。
あと、未開通である線路のところに展示してあった模型は気づかない人多いだろうなあ。。
'09.1.22
竜王駅・南北駅前広場Ryuo Station, Station Square
山梨県甲斐市
甲府市西側に位置する甲斐市にあるJRの駅舎の改築である。
甲斐市は3つの町が2004年に合併して誕生した市ですが、
この駅はそのシンボルとなるよう整備されました。
2008年に駅舎が完成し、2010年に南北駅前広場が完成しています。
信玄堤の聖牛(水の勢いを弱めるために川岸に設置するもの)や
県の特産品である水晶などから多面体をモチーフにした設計がなされているそうです。
南北駅前広場は中央にシンボルツリーを設け、大屋根が駐車場や自転車置場も覆っています。
南北自由通路はガラス張りとし、景色を眺める開放的な空間となっていました。
地上部にあるトイレは壁が斜めになっているのですが、どうやら駆け上ろうとする人がいるらしく、
何度も壁が踏み抜かれてしまっているようです。張り紙がされていました。。
'11.7.13
2009さくら広場(豊中)
Sakura Garden Toyonaka
大阪府豊中市
パナソニックが自社所有地を桜の公園として開園した4施設のうちの一つです。
ここは2009年4月に全面オープンしました。
中央部は広い芝生広場となっており、それを囲むようにソメイヨシノが
130本植えられています。
地下には防火水槽が設置されており、防災機能を果たすようになっています。
ちょっと丘状になった芝生広場は安藤さんのグラウンド・ゼロ・プロジェクトを
思い出させました(設計意図は全然違いますが。。)。
桜の季節に行きましたが、まだ育っていないため、美しい姿が見られるには
あと数年はかかりそうです。 '09.4.17
俄ビル
NIWAKA Building
京都府京都市
京都市のレトロな建築が立ち並ぶ三条通りのすぐ近くに建つオフィスビルである。
「俄」はジュエリーブランドで、日本の伝統美とモダンな感性を融合させたジュエリーを
手がけており、このビルの2階に本店が入っています。
建物は京都の条例によって規制されていることもあるとは思いますが、
深い庇と繊細な格子が和の外観をつくり出しており、俄という会社のコンセプトに
マッチしたデザインとなっています。
ちなみにここに本店が移転する前は高松伸さん設計の社屋だったのですが、
あの建物はどうなってしまうのでしょうか。。 '09.5.29
神戸海星病院
コンフォートヒルズ六甲

Kobe Kaisei Hospital
Comfort Hills Rokko

兵庫県神戸市
病院と介護付き有料老人ホームが一体となった複合施設である。
計画時には「六甲の集合住宅Ⅳ」と位置付けられていたと思います。
元々は神戸海星病院が建っていた場所で、まず、病院の新築を行い、その後既存病院を
解体し、そこに有料老人ホームを建設しています。
奥に建っている緩やかに曲線を描く高層棟が有料老人ホームで、
その手前の雁行配置された中層の棟とそれらをつなぐ低層棟が病院となっています。
神戸市六甲駅から山手に上った場所にあるため、海側から眺めると巨大な建物が
よく目立っています。おそらく最上階はすごく景色がいいんだろうなあ。 '10.7.27
2010セントライズ栄
CentRise SAKAE
愛知県名古屋市
名古屋市の中心部、栄に建てられたオフィスと店舗の複合施設である。
地下2階、地上12階の建物は、2階までが店舗エリア、3階以上がオフィスとなっています。
低層部はガラス面による開放的な空間としており、オフィスエリアはガラスの外側を
自動制御型のブラインドで覆うことで空調効率向上といった環境に配慮した設計としています。
地下の飲食店は「山本屋」や「矢場とん」など名古屋のご当地グルメの名店が入っていて
うれしいです。
2階に入っていた「無料おかきカフェ」にものすごい人が並んでいてびっくりしました。。 '10.4.14
三菱東京UFJ銀行荻窪支店
Bank of Tokyo-Mitsubishi UFJ,
Ogikubo Branch

東京都杉並区
荻窪駅前の三菱東京UFJ銀行の建て替えである。
三菱東京UFJ銀行は既存店舗を地域と環境に配慮したものにリニューアルすることを
計画しており、この建物はその第一弾として計画されたものです。
敷地は線路に沿った道路に面していますが、奥でL字に折れた複雑な形態をしています。
複雑な敷地に合わせてアクセス道路側に箱形の建物を置き、奥にアールを描く建物が
それを囲むように配置されています。
箱形の建物の屋上は庭園となっていて地域に開放されているそうです。
駅を出て見学しましたが、ホームから見るのが一番全体像がよく見えると思います。
'11.2.16
DUVETICA青山店
DUVETICA Aoyama Store Tokyo
東京都港区
表参道駅のすぐ近く、スパイラルの裏ぐらいにある細い路地に面した店舗である。
DUVETICA(デュベティカ)はイタリア・ヴェニス近郊で始まったダウンジャケット専門のブランドで、
ここ青山店が世界初の店舗です。
安藤さんにこの店舗の改修設計が依頼されたのは、ヴェニスで安藤さんが設計した
二つの歴史的建造物の改修プロジェクト「プンタ・デラ・ドガーナ」と「パラッツォ・グラッシ」に
社長が感銘を受けたからだそうです。
外観、内部空間共に非常にシンプルなデザインで、外壁に取り付けられた液晶パネルの
映像や内部に吊られた色とりどりなダウンジャケットがよく映えていました。 '11.3.17
靱公園の住宅(京町堀の家)
House in Utsubo Park
大阪府大阪市
大阪市内の有名な公園である靱公園に面して建つ個人住宅である。
狭い間口に奥行きのある細長い敷地に建てられており、道路側ファサードは2階部分が
大きくえぐられ、3階部分が浮いたインパクトのあるものとなっています。
公園側からは樹木が鬱蒼としていてよく見えませんでしたが、
建物内部からは自然を満喫することが出来ると思われます。 '11.4.27
チャスカ茶屋町Chaska Chayamachi大阪府大阪市
大阪の繁華街、梅田・茶屋町につくられた大型複合施設である。
低層部に話題にもなった大型書店「丸善&ジュンク堂書店」があり、
中層部に賃貸マンション、他にはホテルやレストランが入っています。
最上階に設けられた「天空のチャペル」と名付けられたガラス張りの教会からは
梅田を一望できるだけでなく、遠く生駒山まで見渡すことが可能だそうです。
低層部(SRC造)と高層部(S造)で異なる構造となっており、中間階で連結しています。
見た目にも低層部は斜め柱とスラブによる力強い造形、高層部は鋭角でシャープなデザイン
となっていました。
ただ、周囲の建物や高速道路によって高層部は下からはあまり見えないのが残念です。 '12.5.23
神戸コロッケ元町店Kobe Croquette Motomachi Store兵庫県神戸市
神戸の中華街である南京町の中につくられた神戸コロッケの店舗である。
閉まっていた店舗を改築して再オープンしたようです。
何度も南京町に足を踏み入れていたのですが、神戸コロッケがあったなんて知りませんでした。
ちなみに安藤さんが設計された建物で最小だそうで、7坪(約23㎡)です。
単管や足場の踏板を使ったメタリックでシンプルな外観となっており、
等間隔に並べられた6つの旗がアクセントとなっています。
佐藤卓さんがデザインしたロゴも建物にマッチしていました。
側面の三角のはめ殺し窓がデザイン的にもよく、おねえさんが働く様子も見られていい感じです。
'12.3.17
光の美術館
Museum of the Light Clave Gallery
山梨県北杜市
有名建築家の作品が多数ある清春芸術村に新たに建築された美術館である。
CLAVE GALERIE(クラーベ・ギャラリー)と名付けられており、スペインの現代芸術家である
アントニ・クラーベの作品を常設で展示する美術館となっています。
建物はRC打放しのシンプルな直方体の一つの角を面取りし、断面をガラス面にして、
さらにそこから屋根の部分も対角線上に三角にガラス面を設けています。
内部は吹抜けで一部に2階を設けた一室空間となっており、ガラスのトップライトと
2本の縦スリットから差し込む光だけで作品を見学するようになっています。
清春芸術村の敷地はかなりゆったりとしているのですが、そこにぽつんと2階建ての
小さなRCの箱が置いてあるのはなんとなく不思議な感じでした。 '12.7.7
李禹煥美術館Lee Ufan Museum香川県直島町
日本を拠点に活動している現代美術家である李禹煥(リ・ウーファン)の個人美術館である。
直島の安藤建築群の一つで、2010年にオープンしました。
安藤さんと李さんのコラボレーションによって設計されたそうです。
谷になった地形に建てられており、正面からは巨大なRC壁が見えるだけで、
地形に埋まるように展示室は設けられています。
RC壁で挟まれた長いアプローチを通ってエントランスへとたどり着くようになっており、
展示室は3つの内部空間とそれらをつなぐ屋外空間で構成されています。
建物外観は非常にシンプルな壁ですが、建物前に広場が設けられており、
そこに立てられた高さ18.5mの六角形柱が全体を引き締めていました。
この柱がなかったら堰堤に見えちゃうんじゃないでしょうか(笑) '12.10.11
2011東急大井町線 上野毛駅Tokyu Oimachi-Line Kaminoge Station東京都世田谷区
東京都世田谷区にある東急電鉄の駅舎の改築である。
上野毛通りを挟んだ二つの改札をつなぐ大屋根が上野毛通りの上空に掛かっており
ダイナミックな外観がインパクトのある駅舎をつくり出しています。
建物としては駅舎機能だけでなく、交番や保育所などの機能も内包しています。
大屋根の下部にバス停が移設されたことで、バス待ちの人々の日差しや雨を防ぐ機能も担っています。
同じ東急電鉄の渋谷駅やJRの竜王駅、なにわ橋駅など、最近の安藤さんは
実に多くの駅舎を設計していますね。 '11.10.4
2012上方落語協会会館
Kamigata Rakugo Kyokai Kaikan
大阪府大阪市
大阪市内につくられた上方落語の普及や継承を目的とした公益法人の会館である。
安藤さんと会長の桂文枝さんが知り合いだったことから、無償で設計したそうです。
RC箱形の建物に上方の「上」の字型にスリットが開けられています。
頂部の角を面取りしてトップライトとしているのは、清春芸術村にある「光の美術館」
と同様の手法となっていますが、正面ファサードを三角に切り取った入口の大階段と
各部屋を仕切る壁面を斜めにしたりと、光の美術館より複雑な内部空間となっています。
'12.11.5
老木レディスクリニックOiki Ladies Clinic大阪府和泉市
和泉市の新しく開発されたエリアにつくられた産婦人科施設である。
メインの医院とは少し離れた場所にあり、産後の方の育児相談などの療養ホスピタルを行う施設です。
三角形平面で、中央には水庭が設けられています。
ゆったりとした丘状の敷地に建っており、掘り下げて建物を配置し、
植栽や屋上緑化がなされているため、周辺環境に溶け込んでいました。 '14.1.21
2013おかやま信用金庫内山下支店
(内山下スクエア)
Okayama Shinkin Bank,
Uchisange Square
岡山県岡山市
岡山市の市街地、目の前に路面電車の走る大通りに面して建てられた
信用金庫の支店である。すぐ横には旧日本銀行岡山支店(ルネスホール)があります。
おかやま信用金庫創立100周年を記念して発祥の地に建設されました。
箱形部分にある壁面緑化とガラスによる楕円形の塔が印象的な外観です。
楕円形の塔にはエレベータが入った吹き抜けの空間となっています。
個人的には庇が帽子のように見えるこの塔はあまり好みじゃないですが。。
塔の上には屋上庭園があって、雨に濡れても大丈夫なソファとかが置いてあるそうですが、
休日に見学に行ったので内部には入れませんでした。。 '13.8.16
ANDO MUSEUM香川県直島町
安藤さんが多くの建物を設計し、観光名所となった直島につくられた美術館である。
建築家の美術館というのは珍しく、今治市伊東豊雄建築ミュージアムとここぐらいしか
すぐに思いつきません。
直島の本村地区にある築100年の木造家屋の中にコンクリートを組み込んでおり、
外観からは普通の民家にしか見えません。
しかし、内部に入ると、巨大なコンクリートの傾斜した壁が存在感を持って現れ、
トップライトから差し込む光が壁を反射して内部に降り注ぐ展示空間になっています。
設計図や作品の写真の展示を眺めながら、地下に下りていくと、斜めに傾いた筒状の
小さな瞑想空間にたどり着きます。
ここも照明ではなくトップライトからの光のみの空間となっていて、入るときには
気づかなかったのですが、入口手前の前庭に円錐状のガラスがあり、そこからの
光がここに届いていることに後で分かりました。
久々に安藤さんの小規模建築を体験したのですが、やっぱり小規模にこそ安藤建築の
魅力があるような気がしました。 '14.11.2
三河田原駅
Mikawatahara Station
愛知県田原市
豊橋から渥美半島へと伸びていく豊橋鉄道渥美線の駅舎である。
道路改良工事に伴い駅舎の移設が必要となったため、新しく建てられました。
扇形平面をした2階建ての建物で、駅舎機能以外に多目的な交流スペースが設けられており、
見学に行った時もたくさんの人がくつろいでいました。
立面的には黒の縦ルーバーで全体が覆われたシンプルなものとなっています。
建物前には安藤さんによるスケッチのサインがあり、安藤建築を強くアピールしていました。
'15.6.27
不明nambu NEXT
石川県金沢市
金沢市の中心部につくられた商業ビルである。
日本中のあちこちに最近この手の安藤氏設計の商業ビルが出来まくってるような気がします。
ここもやはり美容室が入ってました。
商店街の中で庇を付けることを、おそらく協定のように決めているみたいで、
この建物もでかい庇がワイヤーで吊ってありました。
右手の入口から階段を上ると二階が美容室で、2層吹き抜けの空間になっていて
一列に並んだ照明が3階のブリッジの役割も果たすという面白い設計になってます。
1階の奥にはなにやら怪しげなカフェがありました。。 '01.12.18
BIGI1
大阪府大阪市
心斎橋界隈にあるBIGIの建物の一つです。
外観を見ると全く安藤建築っぽく見えない(コンクリが見えない)のですが、
近づいてよく見てみると表面にコーティングするように別の素材が張ってあります。
おそらく後で付けられてしまったのだろうと思います。
向かって左側の階段を見ると側面の壁などがコンクリでちょっと片鱗が見えて嬉しいです。
数年前に見に来たときは、この階段も二階の居酒屋(当時)のビールケースなどが置いてあって
もっと悲惨な状態だったんですが、今は綺麗になっていてよかったです。 '02.2.15
あしたの箱ビル
大阪府大阪市
心斎橋にある商業ビルで、心斎橋の安藤建築がたくさんあるエリアにこの建物もあります。
メタリックなファサードに目地が入っていて「サンプレイス」を思い出させます。
特徴的なのは換気口がまっすぐ前に飛び出していて、よく見ると「ASHITA no HAKO」と
明記されています。
1階がブティックで2階が喫茶店になっています。
足元からガラス張りなので2階で喫茶している人が丸見えです。
いつもこの建物を安藤建築だと気づかずに「窮屈そうに喫茶してるなあ」と見ていました。
ただ、安藤建築っぽくないので本当なのか?という疑問があると思います。
僕とこの建物の事を教えてくださったsuki09さんとの考察は
・ファサードに建物名称「あしたの箱」が書いてある(BIGIも昔は書いてあった)
・ファサードの目地の入れ方や床仕上げがそれっぽい
・大阪府内の大学の教材に紹介されていた。
ということで安藤建築に認定(笑)しました。竣工はBIGI1stより古いと考えてます。
他に情報のある方おられましたらよろしくお願いします。
'02.10.27
スーパーポテト
東京都世田谷区
東京都世田谷区につくられたインテリア設計事務所の建物である。
コンクリートブロックによる外壁がほとんど見えないくらい蔦に覆われています。
おそらく全く雑誌等で発表されていないため正式な建物名称が分からないので
インテリア事務所の名前をとりあえず建物名称としました。
安藤さんがコンクリートブロックを多用していたのは1980年代後半から1990年代前半なので
この建物もその頃につくられたものなのでしょうか。
当初からインテリア事務所のためにつくられた建物なのかどうかも分からないです。
元々は住宅だったということもあり得るんじゃないでしょうか。
内部も見てみたいです。 '07.6.27
(追記)掲載したらすぐに、当初からインテリア事務所のためにつくられた建物だという
情報をいただきました。ありがとうございます。 '07.6.28

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